町田市議会 > 1992-12-04 >
平成 4年12月定例会(第4回)−12月04日-02号

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  1. 町田市議会 1992-12-04
    平成 4年12月定例会(第4回)−12月04日-02号


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    最終取得日: 2023-04-15
    平成 4年12月定例会(第4回)−12月04日-02号平成 4年12月定例会(第4回) 町田市議会会議録第二十四号 十二月四日(金曜日)  出席議員(三十九名)   一  番  伊 藤 泰 人 君       二  番  谷 沢 和 夫 君   三  番  殿 村 健 一 君       四  番  吉 崎 洋 子 君   五  番  鱒 沢 サ ト 君       六  番  戸 塚 雅 夫 君   七  番  小 宮 晟太郎 君       八  番  黒 木 一 文 君   九  番  齋 藤   稔 君       十  番  大 西 宣 也 君   十 一番  稲 葉 孝 紀 君       十 二番  盛 永 勝 也 君   十 三番  彦 坂 恵 子 君       十 四番  中 山 勝 子 君   十 五番  長 尾 彰 久 君       十 六番  井 上 正 行 君   十 七番  佐 藤 常 雄 君       十 八番  渋 谷 敏 頴 君   十 九番  中 里 猪 一 君       二 十番  渋 谷 佳 久 君   二十一番  和 田 国 吉 君       二十二番  茂 木 朱 実 君   二十三番  林   郁 男 君       二十四番  斎 藤   勇 君   二十五番  古 宮 杜司男 君       二十六番  志 村 賢 蔵 君   二十七番  進 木   忠 君       二十八番  金 森   貢 君   二十九番  熊 沢   洋 君       三 十番  八 木 邦 治 君
      三十一番  小 竹 金 次 君       三十二番  細 野 喜代松 君   三十三番  佐 藤 松 子 君       三十四番  倉 成 美 敏 君   三十六番  吉 岡 行 雄 君       三十七番  岩 下 正 充 君   三十八番  岩 瀬 雄 二 君       三十九番  渋 谷 軍 治 君   四 十番  押 田   正 君  欠席議員(一名)   三十五番  木 美   貢 君    ────────────────────────────────────  出席説明員   市  長  寺 田 和 雄 君       助  役  牧 田 秀 也 君   助  役  高 山 讓 二 君       収入役   矢 野 一 郎 君   企画部長  森   洋 一 君       総務部長  田 中 修 一 君   税務部長  渋 谷 政 行 君       市民部長  田 中   求 君   経済部長  中 溝   進 君       福祉部長  鈴 木 喜八郎 君   環境部長  八 木 昌 平 君       建設部長  小 山 義 昭 君   都市緑政部長                市街地整備事務所長         田 辺 健 一 君             小 宮 敏 雄 君   下水道部長 榎 本 敬 二 君       水道部長  安 齊 新二郎 君   市民病院事務部長              総務部庶務課長         武 井 善 彦 君             松 本 宗 男 君   教育委員長 齋 藤 謹 也 君       教育長   斎 藤 秀 夫 君   教育部長  大 泉 利 彦 君       文化部長  山 田 雄 三 君   選挙管理委員長               農業委員会会長         長 崎 眞 人 君             小 峰 清 二 君   代表監査委員                監査委員  石 井 君 男 君         鈴 木 榮二郎 君   ─────────────────────────────────────  出席事務局職員   事務局長  池 田 保 雄 君       議事課長  高 木   宏 君   議事運営担当主査              議事係   古 谷 健 司 君         永 井   峻 君   速記士   三 階 佳 子 君(澤速記事務所)    ────────────────────────────────────         十 二 月 四 日 (金) 議 事 日 程 第 二 十 四 号                         午 前 十 時 開 議 第 一 会議録署名議員の指名 第 二 一般質問    ──────────────────────────────────── 会議に付した事件  日程第一及び日程第二    午前十時五分開議 ○議長(金森貢 君) これより本日の会議を開きます。   ───────────◇──────────── △日程第一  ──────────────────────── ○議長(金森貢 君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議の会議録署名議員は、会議規則第八十一条の規定により、議長において次の諸君を指名いたします。  二十一番 和田国吉君  二十二番 茂木朱実君  本日、開会前に議会運営委員会が開催されましたので、協議の結果を委員長から報告願います。  議会運営委員長 渋谷敏頴君。    〔議会運営委員長渋谷敏頴君登壇〕 ◎議会運営委員長渋谷敏頴 君) おはようございます。  本日、開会前に議会運営委員会を開催いたしましたので、その協議の結果をご報告申し上げます。  一般質問につきましては、当初十八名の通告者がありましたが、斎藤勇議員から発言通告取り下げの申し出があり、十七名となりましたので、四日及び七日に各六名、八日に五名といたします。  次に、第百三十七号議案につきましては、申し合わせに従いますと即決となりますが、委員会へ付託をいたしてまいります。  以上で報告を終わります。 ○議長(金森貢 君) 議会運営委員長の報告は終わりました。   ───────────◇──────────── △日程第二  ──────────────────────── ○議長(金森貢 君) 日程第二、一般質問を行います。  質問の通告がありますので、順次発言を許します。  十番 大西宣也君。    〔十番大西宣也君登壇〕 ◆十番(大西宣也 君) 皆さん、おはようございます。  通告に基づきまして、一般質問をいたします。  私の質問はいたって簡単な内容でございますので、答弁の方も簡潔なわかりやすい答弁をお願いしたいと思っております。  それでは、野津田公園の大量のハエの問題でありますけれども、ご存じのように、あの公園を利用された方、あるいはまた、あの周辺に行かれた方につきましては、異常発生とも言うべきハエがたくさん発生をしているわけであります。私も何度かあの公園を利用したり、あるいはまた、あの周辺にも行ってみたことがございますけれども、大変困っている、そんな環境にあるわけであります。まず、昭和二十年代の日本を想定させるようなハエの発生でございまして、とても文化都市町田にはふさわしくないんじゃないのかなというふうなことも言われております。また、あの近辺の住民の方からも、大変いろいろな苦情も出ておるようでございます。  そこで、この発生源、あるいはこの問題についても、進木議員も二年ぐらい前だったと思いますが、質問されております。しかし、一向にその後のハエが減ったという状況はないようでございますので、そこら辺、どのように対処されてきて、そしてまた、その対策は果たして有効であったのかどうか、このことについてお伺いをするものでございます。  二番目に、西暦の使用についてでございます。  この西暦の使用のTPOは、現場で、あるいはまた、実際場面で考慮されておるのか。こういうことをお伺いをするわけでありますが、まず私がなぜこの西暦の問題を取り上げたかといいますと、十一月十二日に市民ホール戦没者慰霊祭が行われました。そのときに司会者が開会宣言をということの中で、収入役の方から一九九二年度戦没者慰霊祭を開催します、こういうお言葉があったわけでございますけれども、私は、そのときに大変奇異な感じを持ったわけであります。  というのは、あの戦没者慰霊祭に参加をされた皆さん方というのは、ほとんどが七十歳以上の大変年をとった方でございました。そういう方に対しまして、西暦というのはなじみが薄いわけでございまして、通常であれば元号で、平成四年度の戦没者慰霊祭を開催するというような言葉の方が適当ではなかったのかな、そんなことを私は思っておりました。  そこで、この西暦の使用の根拠というのは一体どういうところにあるのか、その辺をお伺いをするわけでございます。  それと、農具館の開会式もありました。そのときに、やはり地元の協力をしていただいた方々に市長の方から感謝状といいますか、表彰状といいますか、そういうものが伝達をされたときに、この表彰を受けた、あるいは感謝状を受けられた方たちもかなりの年配の方でございましたけれども、その表彰状、あるいは感謝状にも一九九二年というような言葉が使われておりまして、これも私は、その辺の西暦使用のTPOがきちっとなされていないんじゃないのかなということを思ったわけであります。少なくとも表彰状等については、個人がどちらの方を望むのか、その程度を実際に受けられる方から聞かれて、そして、そういう表彰状に元号の記載か、あるいはまた、西暦の記載かをやるぐらいの配慮があってもいいんじゃないのかな、こういうふうに私は思うわけであります。  それと、この西暦の使用とは直接関係はございませんけれども、戦没者慰霊祭におきまして献花が行われました。その献花の際に、市長以下、議長、副議長、助役を含めまして、献花の仕方がちょっとおかしかったんじゃないのかなと私は見ておったわけであります。通常であれば、花の方を自分の方に向けて、そして根本の方を相手の方にするのが大体献花のしきたりじゃないかなと思っておりました。そのときに正式に、そういう献花をされたのは古宮議員中山議員、もちろん私もそのとおりにやりましたけれども、そんなことがありましたので、もうちょっとその辺も考慮していただけたらありがたいな、こういうふうに思っておるわけであります。何人か参加された一般の方も、きちっとそういうふうに、そこら辺のところも考えておられた方も大勢おったようでございます。  続きまして、市民プールへのバス便でございます。  鶴川団地から市民プールまでの利用については、現在、直通便がございません。そこで、この団地の周辺の方から、あるいはまた、団地の自治会の方からも、ぜひ直通バスを運行することは考えられませんか、こういうふうな問題を提起をされております。  そこで、私もいろいろ調べてみたんですけれども、鶴川駅からは毎週日曜日に一日四回、直通バス便が出ておりますけれども、それ以外、平常の日には、いわゆるウイークデーには、そういうものが全く運行されていない。鶴川団地から市民プールまでバスを利用しますと、約千二百円近いお金がかかるわけであります。市民プールの使用料というのはわずかに二百円、今回値上がりをして二百円ということでありますけれども、余りにかかり過ぎるんじゃないのかなというような批判もございまして、何とかそこら辺の平日に運行できるバス便を考えていただけないか、こういう提案でございます。  以上で壇上からの質問を終わります。簡潔なご答弁を再度お願い申し上げまして、壇上からの質問を終わります。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) おはようございます。これから三日間、一般質問が続きますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、まず大西議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。  最初に、野津田公園のハエの問題であります。この問題については、私も大変従前から悩んでおりまして、先日も大西さんとご一緒して、外国のお客さんをあそこへお招きしたときにもハエが大分おりまして、困ったなというふうに思ったところであります。これの発生源は、大体は野津田公園の北側にあります鶏舎、たしか荻野さんといいましたが、この方の鶏舎が発生源だろうというふうに思われるわけでありまして、以前から農政課でいろいろと駆除の指導を行ってまいっております。  昨年は幼虫の発生前に非常に徹底した消毒等を行った関係から、余り被害がなかったようでありますが、ことしは若干時期を、そのタイミングがずれてしまったようでありまして、昨年ほどの効果が出ていないようであります。一つは、ウインドレス鶏舎といいますか、窓のない、そういう鶏舎にしないかというような指導もしているようでありますが、なかなか経営者のいろんなお考えもあって、まだ十分な改善に至っていないわけでありますので、これは今後も引き続いて改善の指導をしてまいりたいというふうに考えているところであります。  もともとこの鶏舎は、前は三輪地区にありまして、三輪で、やはり住宅地からいろんな苦情があるということで、野津田に大変苦労をして引っ越した。ところが、やはり同じような状況が今あるわけでありまして、よく考えてみますと、後から公園をつくっていったのは私どもでありますので、そのことだけでけしからぬとは言えない立場があるわけであります。  一方においては、農政重視ということもやっておりますので、なかなか難しいわけでありますが、今後も鶏舎のご協力を得て、そういうハエの発生等がないように十分努力をしてまいりたいと思います。場合によっては、もし経営者のご理解が得られれば、あの場所も含めて公園の地域というふうにすることも可能ではないかというふうに思っているわけでありまして、そういうことも踏まえて、これからなお対応してまいりたいというふうに思っているところであります。  それから、元号の問題であります。これについても、以前、本会議でも議論があったようでありますが、この元号表記の問題、西暦を利用するか、元号を使うかというような問題について、国の指導は、極端に言うと、どちらでもいい、こういうことになっているわけでありまして、町田市としては混乱を避ける意味で西暦を採用する。ただし、その文書の内容等によっては、括弧して例えば平成四年なら平成四年ということをつけ加えるというような指導をしております。ですから、その状況によって両者を併記をする、こういうことにもなると思います。もちろん、市民に対しては、どちらを使ってもよろしい。こういうことにしておりまして、特に強制はいたしておりません。  したがいまして、ご質問にもありましたように、その状況によっては、私は、括弧内で元号を記入をするとか、そういうようなことは今までもやっている場合もあるわけでありまして、例えば施政方針などは括弧して必ず平成何年とか、こういう表記をしております。したがって、その状況によって担当課の判断でやってまいりたいというふうに思っているところであります。  なお、ご質問の中で、先日の慰霊祭のときに献花の仕方がおかしかったんじゃないかということでありますが、これは例えばよく起工式とか等の場合にサカキを供えますね。これは神事になるわけですけれども、その場合には、一般的にはたしかサカキを、枝を自分の方へ向けて、もとの方は祭壇の方に向けておくということになっているわけでありまして、そういうやり方からすると、確かにおかしいわけでありますが、献花の場合には、そういうことではないというふうに私どもは聞いておりまして、献花の場合には、普通に供えていいんだ。決して神様じゃないんだということで、そういうお話を聞いておりますし、私もいろいろ花を添えるところへ出ることも多いんですが、大体そういうやり方でやっているというふうに感じておるわけでありまして、特に誤りではないんではないかなというふうに思っております。  次に、室内プールのバスの問題でありますが、これについては鶴川団地に限らず、例えば藤の台団地とか、あるいは相原方面からも、室内プール直通のバスを出してもらえないかという要望を受けます。神奈中などにも、前にもちょっと会ったときに検討してみてほしいというお話をしたところであります。今は、西口のセンターから直通のバスが行っていることはご存じのとおりでありますが、鶴川方面からですと、ご質問にもありましたように、鶴川駅前から休みの日に限って一日四便行っておりますが、バス会社に聞きますと、非常に利用者が少ないということのようであります。  それに、参考までにでありますが、毎日鶴川駅から淵野辺行きのバスが一日十便出ております。このバスを利用されれば、馬駈でおりられれば、あとは少し遠いけれども、徒歩で室内プールまでの連絡は可能だというふうに思っているわけでありますが、今後も引き続いて市内の各地から室内プールへ行けるような、そういうことを神奈中などにも要望してまいりたいというふうに考えております。  ご質問はそれだけだったですか。(「表彰状の記載」と呼ぶ者あり)失礼しました。表彰状の記載などは、先ほど申し上げたように、その状況、状況によって担当課の判断で、例えば一九九二年と書いたら、括弧して平成四年というふうに書いてもいいと思いますし、相手がどうしても平成四年と書いてほしいということであれば、それはまた、特にこだわる理由はないんじゃないかなというふうに思っております。非常にいろんな種類がありますから、それぞれ担当課の判断に任せていきたいというふうに考えているところであります。  なお、大分あちこちの自治体で西暦に切りかえていきたいという動きが今あるようであります。今、二十一世紀社会がもう来る、来ると、しょっちゅう二十一世紀を言いながら、しかし、二十一世紀というのは平成何年からスタートするんだろうというふうに思ったときには、また、頭の中で少し計算をしてみて、しかも二十一世紀というのが二〇〇〇年に出発をするのか、二〇〇一年に出発するのかということでも、これは特に決まりはないようでありますが、私の常識的な判断でいけば、二〇〇一年からスタートするものだろうというふうに思いますので、そういう点でいけば平成十三年になりましょうか。そういうことになると思うんですが、事ほどさように、今、非常にややこしいんですね。いろんな計算をするのに、何年前にスタートしたなんていうときに、昭和何年と平成が絡んでしまいまして非常に混乱をしておりますから、できれば西暦を中心にしながらやれれば一番いいのではないかなというふうに思っているところであります。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 十番 大西宣也君。 ◆十番(大西宣也 君) 野津田の公園の関係については、あの地域も、鳥小屋も含めて公園地域としたいというようなお話でございましたので、私もそれには大いに賛成でございますので、ぜひそういう形でお話ができればありがたいと思っております。
     それから、西暦の使用の根拠、あるいはまた、表彰状については、西暦を今後も使用していきたいというようなお話でありますが、それはそれで結構なんですけれども、それを強制するということは、私は逆におかしいんじゃないのかなと思っています。今、表彰状の問題についても、西暦を書いた後に括弧書きで元号を入れてもいいんじゃないのかというようなお話もございましたけれども、それはちょっと何かおかしくなるんじゃないんでしょうか。  それと、市長──前の大下市長でありますけれども、この問題については、平成元年の三月議会で社会党の議員が元号の使用についての質問をしているわけであります。そのときに市長は、市民への元号使用につきましては強制いたしません、こういうふうな発言をしているわけであります。西暦の使用も徐々になじんでいくようにしたらいいだろうというようなこと、現市長と同じような答弁でありますけれども、逆に言いますと、市民への西暦の使用を強制をすることが逆にあるんじゃないのか、それをちょっと私は心配をするわけであります。  なぜ私は元号も大事だと言うかといいますと、やっぱりこれは約千三百年ぐらいの元号を使ってきた日本的な歴史がございますし、これは日本固有の文化だろうと思うわけであります。そういう意味を含めまして、私は、やはり元号もしっかり大事に守っていく必要があるだろう。こういうふうに思っておるものですから、こんな質問をさせていただいているわけでありまして、どっちにしても、こういうことが単純に西暦の使用が、先ほど申し上げましたように、戦没者慰霊祭等において、お年寄りがいるところで西暦を使う必要性が果たしてあるのかな、そんなことも疑問に思うわけであります。  そして、先ほども言いましたが、表彰状等についても、やっぱり個人、表彰を受ける者の意見を直接聞いていただく。担当課に任せてしまえば、恐らく町田市が西暦を使用していくという体制になれば、やっぱり必然的に西暦の使用だけに終わってしまうような気がしてしょうがないんです。その辺もぜひTPOを考えていただいて、きちっと処理をしていただければ大変ありがたいというふうに思っております。  それから、バス便でありますけれども、この前、私もちょっと神奈中に行って聞いてまいりました。どういうわけで、このバスを出してもらえるのかというと、やっぱり市の要望とか、あるいは自治会からの要望書等が出れば検討しますというようなことも言ってくれておりましたので、ぜひ市の方からも、そういう直通便が出るような形を一度また、ご相談をしてみていただければありがたいと思います。  以上でございますが、西暦の問題について、もう一回市長にちょっとご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) 元号の利用についても、別に私は排斥するつもりはないわけでありまして、ただ、表彰状等は不特定多数──不特定じゃございませんけれども、非常にたくさんの人にお出しをしますので、一々お気持ちを聞くというのがなかなか大変だろうという気はするわけですね。ですから、そういう場合には、両者併記ということでいいのではないかなというふうに思っているわけであります。しかし、特にその辺の極めて特定の人であって、そういう意思を聞く機会があれば、それはそれで考えてもよろしいだろうとは思います。  それから、バスの関係については、私も口頭で神奈中の関係者に申し上げたこともあるし、多分今までにも、いろんな機会に担当の方からも言っていると思いますけれども、また、改めて文書で要望してまいりたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 三番 殿村健一君。    〔三番殿村健一君登壇〕 ◆三番(殿村健一 君) 通告に基づいて、日本共産党議員団の一人として一般質問を行います。  私が質問するテーマは、埋蔵文化財保護行政の充実についてです。  邪馬台国、卑弥呼ブームが巻き起こった佐賀県の吉野ケ里遺跡は、公開以来、この三年間で六百万人を超える見学者でにぎわったそうです。私たちにさまざまな創造力をかき立ててくれる古代の遺跡は、この町田市でも大正十三年に発掘調査され、二年後に国の史跡に指定された高ケ坂石器時代遺跡以来、たくさん発掘されています。東京都教育庁文化課の統計資料では、ことし三月三十一日現在、町田市内の遺跡の発掘数は八百八十八カ所で、八王子市の九百四カ所に次いで都内で二番目ですが、都内では群を抜いており、町田市はまさに遺跡の宝庫です。  世界で最古の土器が発掘された成瀬のなすな原遺跡や立川ローム層から先土器時代の石器が出土した相原坂下遺跡、弥生時代の住居跡を復元し、公園にしている本町田遺跡、また、古墳時代に多い三輪の横穴群など、ほかにもたくさんの貴重な遺跡や遺物が発掘されています。最近では、市立博物館などで展示会を開いた田端東遺跡や忠生遺跡などもなかなか興味深い内容です。  今から何年前の遺跡なのか、出土した土器や石器がどのように、どんな目的で使われていたのか、どんなものを食べ、どのような集団で、どんな建物に住んでいたのか、どんなことを考え、どんなことを話し合っていたのかなどなど、特に文字文化のなかった原始人、古代人の世界に想像をめぐらせる楽しみが広がります。数千年、数万年前から私たちの祖先が営々と築いてきた、この歴史の遺産を私たちが大切に保存し、そこからさまざまなことを学び、感じ、今後に生かしていくことはとても重要なことではないでしょうか。  しかし、残念なことに、一九六〇年代以降の国土開発による発掘の急増で遺跡が次々と破壊され、姿を消していったことです。最近では、全国で年間二万数千件の遺跡の破壊が行われています。町田市でも、今日まで整備、保存されている遺跡は全体の一%にも満たない状況です。なすな原遺跡や鶴川遺跡群など、貴重な遺跡も、そのほとんどは開発によって改変され、記録に残されただけでした。町田市には、まだ現在地下に眠っている遺跡も含めると、二千カ所はあるだろうと言われています。宅地開発や区画整理事業、都市計画道路の整備など、多くの開発が今後予定されているだけに、自然とともに埋蔵文化財を市民の共有の遺産として良好な形態で保護し、市民に還元していくことは、今日、私たちに課せられた責務ではないでしょうか。  文化財保護法は、その第一条で「この法律は、文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする」と規定しています。また、第四条では、所有者に対して、これが貴重な国民的な財産であることの自覚と公共のための公開など、その文化的活用の努力を求めています。埋蔵文化財保護行政の今日的意義についての市長の基本的な考えを、まず初めにお聞かせください。  次に、市民の参加による遺跡の積極的保存についてお聞きします。博物館がつくった忠生遺跡展のパンフレットを見ると、発掘作業に忠生高校の生徒が参加している写真が載っています。その上には、市内の小学生の遺跡見学会のときの写真も載っています。みんな真剣な眼で作業し、遺跡を見ています。本物の埋蔵文化財を材料にして生きた体験学習ができる、こんなすばらしいことはありません。私は、一般市民の方々が、このようなチャンスに参加できるように、市民参加の発掘作業を行ってはいかがかと思いますが、市長の考えをお聞かせください。  遺跡の積極的保存のためには、専門職員の増員など、体制の確立がどうしても必要です。現在、町田市の専門職員はわずか二人です。この二人が、長期にわたる発掘作業の現場の監督指導から調査報告書の作成、土器など遺物の復元作業、収納庫の整理など、たくさんの仕事をしています。さらに、開発申請に基づく現場の試し掘りという作業があり、多い日は一日に数カ所かけ持ちという場合も少なくありません。昨年と一昨年を比較しても、昨年の発掘申請数が二・六倍もふえています。  また、都内の社会教育課の中の埋蔵文化財に関係する職員を比較すると、町田市における職員体制の薄さが歴然としています。町田市と並んで都内の最高の遺跡数を持つ八王子市が、嘱託職員四人を含めた九人体制です。府中市は、遺跡数が二十二カ所で、専門職員が嘱託職員二人を含めた六人体制です。今挙げた二市が多いということではなく、町田市が少な過ぎるということではないでしょうか。専門職員の方がもっとゆとりを持って発掘作業に当たることができ、調査研究や教育、公開の仕事など、学芸員や専門職員として本来の仕事に打ち込むことができる。市民と国民の共有財産である埋蔵文化財を積極的に保護し、市民に還元するためには、まずこの専門職員の増員を早急に行う必要があると思いますが、いかがでしょうか。  第三の質問は、市民に開かれた考古資料室についてです。ことしオープンしたこの建物は、とてもすばらしい価値を秘めた建物です。というのは、これまでに市内の遺跡から発掘された土器や石器などの遺物がぎっしりと詰まっているからです。私は、速報版として一階のフロアに展示している忠生遺跡の内容や地下の収納庫の中のたくさんの遺物の内容には驚きました。四けたに及ぶと思われる遺物は、各遺跡ごとにきれいに復元され、整然と収納されています。時代的にもバラエティーに富んでいて、これがしかるべき場所に並ぶ光景を想像すると、まさに圧巻そのものです。まるで習練を積んだ役者たちが、デビューや再登場を首を長くして待っているかのようです。  市長にお聞きします。保管されているこれらの貴重な資料を積極的に市民に公開する考えはありませんか。  二つ目は、遺物の復元作業に市民を参加させてはどうかということです。  三つ目に、土器づくり、石器づくり教室を行ってはどうかということです。この点では、毎月第二土曜日の考古資料室の公開日に、土器づくりコーナーを設けて指導されているようですが、まだまだきちんとした体制ではありません。  四つ目には、収納庫としての機能が主な現在の考古資料室のほかに、町田市の埋蔵文化財行政のセンター的役割を持つような本格的な埋蔵文化財資料館(博物館)を建設する考えはありませんか。専門職員の抜本的な体制強化が前提とならなければ、一連の考古資料室の提案が実現できないことは明らかですが、それだけの資料は十分過ぎるぐらいそろっていますし、埋蔵文化財を中心にした文化行政が一方で展開されてもよいのではないでしょうか。  第四に、このような市の埋蔵文化財行政の現状の中で、博物館事業を充実することについてお聞きします。現在の博物館は、一九七三年、町田市郷土資料館として開館し、七六年に現在の博物館に改名し、埋蔵文化財のほかに外国のガラスの文化や国内の民俗資料など、幅広いユニークな事業を行っています。私は、これはこれで個性を持った取り組みとして評価するものです。そして、埋蔵文化財の遺跡展についても、武蔵岡遺跡展、なすな原遺跡展、忠生遺跡展、田端東遺跡展と重要な遺跡展が開かれ、それ以外の年には、町田の縄文時代展などが行われています。  しかし、今日、埋蔵文化財の貴重な遺跡が次々と発掘されている中で、時によってはもっと遺跡展の開催をふやしてもよいのではないでしょうか。また、さらに内容の充実を図る上でも、考古学専門の学芸員を確保してはいかがでしょうか。市長の考えをお聞かせください。  最後に、古代のロマンを、特に子供たちに提供する問題についてです。太古の先人たちが私たちに残してくれた遺産は、これからの未来を担う子供たちに大いに提供され、吸収してもらうことが必要だと思います。遺跡や遺物の見学はもちろんのこと、学校教育や社会教育の中で子供たち向けの副読本をつくってはいかがでしょうか。大和市の教育委員会では、古代の生活、世界を題材にした漫画の小学生向き副読本を作成し、活用されています。  もう一つは、空き教室を利用した遺跡資料の展示についてです。十一月二十五日付の朝日新聞に、木曽中学校の遺跡資料室の話が載っていましたが、他の学校でも検討してはいかがでしょうか。私も実際に見てきましたが、校長先生は、校舎の敷地内から出土した土器などの遺物を、国民共有の財産として大切に保存することの意味を子供たちに知ってもらうためにも活用していきたいと話していましたが、市長はどのようにお考えでしょうか。  以上、埋蔵文化財の宝庫である町田市で大いにこの問題にスポットを当て、推進をしていくことを強く望み、壇上からの質問を終わります。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) お答えをいたします。  本件は、埋蔵文化財の問題にいたしましても、副読本の問題にいたしましても、教育委員会が主管をしておりますので、大要は教育委員会からお答えをしていただきます。  ただ、一、二市長の考え方を求められておりますので、お答えをしたいと思いますが、埋蔵文化財につきましては町田市は、ご質問にもありますように、大変な宝庫であって、東京都の中では、今、今日時点でわかっている場所の数だけでも東京都では随一、こういう状況であります。地形とか、あるいは町田の風土、気候というようなものが、先人が非常に住みやすい、そういう環境にあったものだというふうに思われるわけでありまして、そういう先人の生きてきたあかし、文化、こういうものを現代によみがえらせていくということは非常に大事なことだというふうに考えておりますので、これからも埋蔵文化財の調査、文化財の修復、あるいは開陳というようなことについては積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。  現在、これに従事する職員が非常に少ないというご指摘であります。確かに私どもも、もう少し何とかしなければというふうに従前から考えていたわけでありますが、全体的な事業等のバランスの問題から、そう簡単にはいかないというテーマでありましたが、来年度を期して若干の増員を考えてまいりたいというふうに思っております。  それから、もう一つは、これらの発掘をしたものの一部を市民に展示をしていくということでありますが、これは先般できました、あれは小山田になりましょうか、あそこの場所でということでやっているわけでありますが、これは後ほど教育委員会からお答えがあります。やはりいろんな限界があるようでありまして、私は、今すぐというわけにはいきませんけれども、遠い展望としては、現在の博物館も大変手狭になっておりますし、さらにこれを広げるということになりますと、地域のご理解を得るのが極めて難しいというふうに思われますので、むしろ今の博物館を将来は埋蔵文化財のセンターみたいにしながら、博物館は別途別の発想で対応していくということがあってもいいかなというふうには考えております。  ただ、いつそれを考えるのかと言われると、私は躊躇するわけでありまして、全体の事業等のバランスの中で考えてまいりたいと思いますが、そんなふうな気持ちを持っているということだけ申し上げておきたいと思います。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 教育長 斎藤秀夫君。    〔教育長斎藤秀夫君登壇〕 ◎教育長(斎藤秀夫 君) お答えを申し上げます。  基本的な考え方につきましては、ただいま市長から申し上げましたので略させていただきたいと思いますけれども、遺跡の発掘作業の関係で市民参加、あるいは復元作業の市民参加というお話がございました。この市民参加による遺跡の発掘は、過去にも何回か行ったことがありますけれども、遺物の復元作業、それと同様に、この発掘作業は相当な経験と熟練を必要といたします。特に発掘作業に当たりましては、規模の大小にかかわらず、やはり一歩間違えば大きな事故にもつながるということもあるわけでございます。  そして、これを実施する場合につきましては、これらの事前の準備、あるいは作業中の指導、そして事後の始末、そういった面のことを職員がしなければならないということもありまして、現行の二人体制では非常に大きな負担になるというふうなことがございまして、現状、ご承知のように、大きな発掘作業を抱えておりますので、今直ちにそういった面について手を広げることはちょっと無理があろうかと思いますので、今後、また、引き続き考えてまいりたいと思います。  それから、専門職員の大幅な増員につきましては、ただいま市長からご答弁申し上げましたが、全体のバランス等の関係もあったわけでございますけれども、現状、お話がございましたように、町田市の遺跡の数というものは八王子に次ぐ数になりますし、非常に多いわけでございます。そういうふうな中で開発が大変進んでいるという面もございますので、教育委員会といたしましては、この埋蔵文化財と同様に、有形、無形の文化財等を含めました文化財行政、それらの充実を図る必要がある。そのように考えておりますし、来年度に向かいまして、専門職員の確保とあわせまして、文化財担当課にはいかなくても、できたら係ぐらいの体制を整備をしていきたい。そういう面で今現在、検討を進めておりますので、ご理解を賜りたいと思います。  それから、資料の関係につきまして、積極的に市民に開放すること、あるいはそういった土器づくり等の関係についての考え方でございますけれども、現在の考古資料室の関係を現体制で常時開館することは非常に困難な面がございます。お話がございましたように、九月に学校の週五日制がスタートいたしまして、現在、実験的に第二土曜日につきましては、午前十時から午後四時ごろまでの間、オープンをいたしておりまして、可能な限り専門職員を配置いたしまして、来館者への案内、あるいは土器の模様のつけ方、そして復元──模造品による復元でございますけれども、そういった体験を行っております。現状、その他の関係につきましては、予約制を活用していただくようにしておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。  それから、埋蔵文化財の資料館の建設関係につきましては、市長の方からも全体の事業のバランス上の問題でお話がございましたけれども、今後とも発掘に伴うこうした遺跡の増加が想定されます。そこで、やはり収蔵のための増築等も必要になってくると思いますけれども、この建設の関係につきましては、今後の状況等を十分見きわめながらしていく必要があるのではなかろうか、そのように考えております。  遺跡展の開催の関係で、博物館の関係でございますけれども、博物館の展示内容につきましては、やはり幅の広い展示が求められておりますし、可能な限り幅広い分野からのすぐれた作品を集めまして、市民の要望にこたえていきたい、そのように考えております。遺跡展は、現状年一回開催をしておりますけれども、博物館の関係で、ほかのものを含めまして、やはり年七回ぐらいの展示会を当てておりますけれども、現状といたしましては、これ以上、この遺跡展だけに当てるというふうなことは、バランス上、非常に問題もありますので、これ以上ふやすことは現状として困難な面がございますので、ご理解をいただきたいと思います。  それと、学芸員の増員関係でございますけれども、現在、博物館には三名の学芸員がおりますけれども、ご承知のように、館蔵の資料、あるいは寄贈等の関係も含めまして年々増加をいたしております。開館時のそういった資料が約四倍にもなっておりますし、そういったことから、今後、それらの資料の調査研究がやはり必要になってきておりますし、現員では不足の状況にありますので、増員の必要があるのではなかろうか、そのように考えております。  それから、子供たちに古代のロマンをというふうなお話で、大和市でしたでしょうか、お話がございましたけれども、この副読本の作成につきましては、やはり子供用のパンフレットを作成するなど、内容、形式等も含めまして、今後の研究課題にさせていただきたい、そのように考えております。  それから、お話がございました最後の空き教室を利用した遺跡資料の展示の考え方でございますけれども、ことしの十一月に、お話がございましたように、木曽中学校の空き教室を利用いたしまして、遺跡資料室を開設したわけでございますけれども、これにつきましては、埋蔵担当職員とも十分進めた経過がありますし、教育委員会といたしましても、大変貴重な文化財を学校側に管理していただくことになりますので、これらにつきましては、本校を今後のモデルケース、あるいはテストケースとして推移を見守っていきたい、そのように考えております。今後の方向性といたしましては、学校で展示を希望するところに対しましては、移動教室等、短期的に貸し出すという方法を検討をしていきたい。そのように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 三番 殿村健一君。 ◆三番(殿村健一 君) 再質問を行います。  この埋蔵文化財については、私自身も郷里で小学校時代に埋蔵文化財、土器や石器を発掘した経験があるんですけれども、非常に強烈な印象を持った覚えがあるんですね。実際に自分で土器や石器を採集してみて、何千年、何万年という太古の時代に、こういうものをつくった人がいたのかということを肌で実感することができたという点で、私自身、とても貴重な体験をしたなというふうに思っているんですが、このように町田市の中に都内でも随一と言われる埋蔵文化財があるということ、私も実を言いますと、議員になってからこのことを知ったわけですけれども、まさに言ってみれば、埋蔵文化財というのは国民共有の財産でありますし、そして町田市の宝物だという点で、今、宅地開発ですとか、さまざまな開発の中で、発掘調査はされるものの、その後、報告書一冊にまとめられて、必要な遺物が回収された後は形が変えられてしまうという点で非常に残念な思いがするわけですね。ですから、私たちの、市民の宝である埋蔵文化財を本当に保護していくということを、これは将来に向けて基本にぜひとも据えていただきたいと思うんですね。その点について、もう一度市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  それで「まちだの教育」という新聞が発行されておりますけれども、きょう、私は二つだけ持ってまいりましたが、八月五日付、これに田端東遺跡の中空土偶の紹介がされております。これは、この中でも紹介されておりますように、全国でも三例目という極めて貴重な一品だというふうに紹介をされておりますね。お話を伺いましたら、首から下の部分が北海道の方で発見されたということで、町田市の頭の部分と北海道の胴体の部分、これを組み合わせると、この中空土偶の形が想定できるという点でも非常に貴重な発掘物だというお話がありました。  また、十一月三十日付の「まちだの教育」では、なすな原遺跡の世界最古の土器と言われる、これが紹介をされています。この中でも紹介されておりますように、当時は全くの破片だったわけですね。しかし、これを専門の方が復元して、世界で最も古いという大変貴重なものだということがわかったわけですが、ごく一例ですけれども、こういう非常に重要で貴重な文化財が出土しているという点でも、これを埋蔵文化財行政の現在の体制でやむを得ない面があるということで時を過ごすのではなくて、本当にこの問題に力を入れていただきたいと思うんです。  特に、このことで最もネックになるのが職員体制の大幅増員の問題ですね。先ほど来年度から増員をしていきたい、係体制の整備を進めたいというご答弁があったわけですが、例えば日野市の例を紹介しますと、東京都に報告されている遺跡数は四十六カ所ですね。それで、日野市では係体制になっていまして、五人の職員の体制になっています。深い内容はわかりませんけれども、そういう体制が現にとられている。町田の約二十分の一、そのぐらいの遺跡の数に対して、倍以上の職員の体制で取り組んでいるという点から見ますと、町田市の埋蔵文化財行政の中での職員の体制、これは非常に脆弱だということを言わなければならないと思います。そういう点で、ぜひこれは早急に体制の確保を図っていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。  それから、考古資料館についてですが、私も中を見せていただきまして、その内容の豊富さと量に本当に驚いたわけです。実際にあれだけの修復された土器を中心とした遺物が日の目を見ないといいますか、あの中で収納されて何年間も終わっている。これまでは、特に現在の考古資料室ができるまでは、博物館から忠生や玉川学園のプレハブの建物の中に保管されていたわけですね。そういう点では、本当に貴重な遺産を市民の共通の財産として共有していくという点での努力が足りなかったのではないかというふうに思わざるを得ないわけですね。幸いなことに、あのように収納庫としては完備はされているわけですけれども、現在のところは、残念ながら収納庫としての役割にとどまっている。あの一階のフロアにしても、ほんの少し、その一部を紹介するというスペースしかないわけです。  博物館事業の方のご答弁もありましたが、年に七回の企画のうちの一回、現状では、これはやむを得ない。私も、こういった多方面での現在の博物館事業、これはこれとして進めていただきたいとは思うんですが、実際に埋蔵文化財が資料として豊富にある中で、それを本当に生かしていくという点で、大いにこれは連係プレーもとり、本格的な埋蔵文化財の資料館ないしは博物館、そういうものが建設されるまでの間、もっとこれは有効に生かされてしかるべきではないかというふうに思うんですね。その点で、もう少し具体的なご見解をいただきたいというふうに思います。  とりあえず、その点についてお願いいたします。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) 私も最近、ある市民とちょっとお話をしていて、町田の埋蔵文化財のすばらしさに非常に驚いていらっしゃる、そういう方のお話をお聞きしました。前にも、この本会議でも随分議論になったわけでありますが、町田の場合には、お話のように、たくさんの遺跡の分布があるわけでして、それが開発の際に発掘調査される。その数が非常に多いということと、それに対する費用がとてもかかる。特に民間施工の場合には、デベロッパーの負担でやらなければいけない。しかも時間が非常にかかる。そのための金利負担も大変だというようなことで、少しそれはやり過ぎじゃないかという議論も一方においてあったことは事実なんですね。  それは調査の段階の問題でありますが、問題は調査をしてたくさん出てきたもの、これも今ご質問にもあったように、以前は何カ所かに分散をして、プレハブの建物を建てて、そこへ倉庫のように積み上げていたというのが実態だったわけですね。そのために今度、考古資料室というのをつくったわけです。従来のように作業だけではなくて、片手間でも市民にお見せするという機会をつくりたいというような願望でやったわけですが、依然として、やはり倉庫といいますか、あれはほかの処理が、使用ができないものですから、どうしても積み上げておくしかない。復元をするといっても、本当にそのほんの一部であるということでありますので、これを一体どこまでやったらいいのかということは、率直に言うと、私どももまだ結論を見出せないわけであります。  しかし、先ほど申し上げたように、町田へ初めておいでになった市民の方や何かが、埋蔵文化財に非常に刮目をしているという人もいらっしゃるということで、私どもも、改めて認識をするといいますか、そういう点もなきにしもあらずであります。したがって、先ほど申し上げたように、長期展望としては、将来は考古資料館といいますか、センターといいましょうか、そういうものを本格的に持ったらどうかというふうな気持ちでもおるわけですが、私は、大変蛇足でありますけれども、単に考古資料だけではなくて、この際、町田のいろんな現代に至るまでの史跡とか、資料の、要するに人間の生きてきた、そういうさまざまなあかしを調査をしていくということを一層積極的に進めたいという気持ちであります。  例えば民権資料館、これは全国で今は三カ所でありますね。高知にあって、町田にあって、それから東北の三春にございますけれども、その三館でいろんな連携をとりながら、自由民権運動についてのいろんな調査や、あるいはそれにまつわるさまざまな時代の立証を今試みようとしているわけでありまして、先日オープンしたぼたん園のすぐそばに石阪昌孝さんのお墓がありますが、その旧邸宅跡地なども、ぜひ残してほしいというふうな市民の運動もあります。したがって、考古資料に限らず、町田のそういうすぐれた事跡をこれからもしっかりと保全をしていくといいますか、そういうことをこれからもやってまいりたいというふうに思っているところであります。  職員の関係については、先ほど申し上げたように、若干の増員を今考えているというところでありますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 教育長 斎藤秀夫君。    〔教育長斎藤秀夫君登壇〕 ◎教育長(斎藤秀夫 君) 再質問にお答え申し上げます。  「まちだの教育」で文化財の関係について取り上げてございますけれども、これは一般の市民の方々はもちろんでございますけれども、文化財の重要性をより以上に認識をしていただくために、今後も引き続き重要なものにつきましては取り上げてまいりたい、そのように考えております。  職員体制の関係につきましては、先ほど私も係体制ぐらいのというふうにお話は申し上げましたけれども、今、市長からも、そういうふうなお話もございましたし、教育委員会としては複数の人員を現在お願いをしております。そういうことで、やはり早急に体制の確保をする必要があるのではなかろうか、そういう考えでおります。  また、考古資料室の関係、大変貴重な資料もございます。また、発掘された遺物等が紛失したり、何かするようなことがないように、そしてこれらが死蔵しないように、今後とも引き続き研究、検討をしてまいりたい。そのように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 三番 殿村健一君。 ◆三番(殿村健一 君) 先ほど民間のデベロッパーの負担ということがお話にちょっと出ましたけれども、やはり現在の文化財保護法のもとで、原因者負担という制度の中で地方自治体や、あるいは開発業者の負担ということが原則にされているわけですが、この点では、当然埋蔵文化財に対する国の補助、それがもっとあってしかるべきだというふうに私は考えるものですが、こういう現状の中でも、当然全国の各自治体でも、日本全国が、ある意味では遺跡が本当に豊富にあるわけですから、そういう中で努力をされているという点で、例えば千葉県の千葉市の加曽利貝塚博物館というのがありますが、ここでも相当な広い面積の貝塚の遺跡を保存しているわけですね。  私もパンフレットもいただき、お話も伺いましたが、この区域全体を遺跡公園として、さらに買収を進めて保存をしていきたい。つまり、縄文時代の村の全貌を掌握するためには、やはり部分的ではなくて、全体的な保存が必要だという立場に立って、そういう事業の推進をしているという話です。そしてまた、自主的な縄文土器をつくる運動でありますとか、学習会でありますとか、そういうものが組織されて、博物館全体の中で遺跡や遺物を市民のものとして保存し、活用していこうという動きが活発に行われているようです。  そういう点では、この町田市でも、今、大きな遺跡の調査が行われているところとして、忠生区画整理事業の中の遺跡、それから野津田公園の中の調査もあります。専門家の方のご判断が必要かとは思いますが、貴重なものについては、自然と一体になったような形での保存、これを積極的に検討していくべきではないかというふうに考えるわけですね。どうしても一度発掘されたときに、その場では見学されても、その後は地下にまた眠ってしまう。形が壊されてしまう。できるだけそういうことがないように、自然の体系を生かした形での遺跡の保存ということをぜひ積極的にご検討いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。  それから、専門職員の体制の強化ということで再度ご答弁がありましたので、この点についてはぜひ早急にお願いをしたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 教育長 斎藤秀夫君。    〔教育長斎藤秀夫君登壇〕 ◎教育長(斎藤秀夫 君) これらの遺跡関係につきましては、やっぱり市民共有の財産である。そのように認識をしておりますし、遺跡を守るのは、お話がございましたように、自然と一体となった遺跡の保存が基本的には必要であろう。そのように考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。開発行為等の関係で、やむなく発掘作業をするということは今の状況ではございますけれども、基本的な考え方は、やはり自然と一体となった保存が大切である、そのように考えております。 ○議長(金森貢 君) 三番 殿村健一君。 ◆三番(殿村健一 君) 子供向けの副読本の問題で、もう一度質問させていただきますが、先日、会派の視察で高知県の四万十川を視察してまいりました。ここは四万十川の清流を守るという点での自治体ぐるみ、住民ぐるみの運動が展開をされておりました。その内容については触れませんが、その中で四万十川の清流を子供たちに、本当に大切なものなんだ。そして、こういう自然の恵みがあるんだ。その内容を副読本にして、中村市の教育委員会が作成した、ちょうどきょう送られてきましたので、今、全国で引っ張りだこだという話ですが、考古学の資料と内容は違うわけですけれども、しかし、私たちの大切な共有の財産であるという点では共通するところが大いにあると思うんです。  ここでは、低学年向けに「たのしいしまんと川」、中学年向けに「美しい四万十川」、そして高学年向けに「清流四万十川」という形で、小学生向けに三つの副読本をつくって、子供たちが美しい清流を守っていく、その心をはぐくむ努力をされているわけですね。これは、こういう精神といいますか、やはり町田市の中の遺跡、この貴重な遺跡を守っていく、保存していく。そして、その中から私たちが学んでいく、このことを大いに学校教育や、あるいは社会教育の中で取り入れていただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(金森貢 君) 教育長 斎藤秀夫君。    〔教育長斎藤秀夫君登壇〕 ◎教育長(斎藤秀夫 君) 具体的な関係で、高知県の関係がお話しございましたけれども、学校教育の中でも、いろいろな面で遺跡の重要な関係については、それぞれの学年に応じまして授業を行っているわけでございますけれども、先ほど申し上げましたように、貴重なお話を伺ったわけで、それらのことも参考にしながら、今後検討を進めてまいりたい。そのように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 三番 殿村健一君。 ◆三番(殿村健一 君) 最後になりますが、私が職員の方とお話をさせていただいたときに、非常に印象深い言葉を耳にしました。それは、今、やむなくといいますか、開発が進められる中でどんどん発掘調査をしなければならないということがありますが、この遺跡というのは、何も急いで今掘らなくても、つまり後世の人たちに、そのままの形で残していく。後世の人たちは、また、その時代、時代に科学的な進歩もありましょうし、そういう中で発掘を行って、後にまた新たなことを学び取る。そういう意味で、本当に発掘を急ぐ必要はないんだということを言われました。なるほど、私も、もちろん現在眠っている発掘を含めて、市民にこれを提供していく。このことは大事なことでありますが、本当に国民共有の財産として、そして長年にわたって保存されてきた遺跡を、後世の人たちに残していく意味の重要性が非常に大きいんだということを改めて認識をしたわけです。そういう意味で、最初に戻りますが、遺跡の宝庫である町田市の遺跡をぜひとも本腰を入れて保護し、そして市民に提供していく。その推進をぜひ積極的に図っていただきたい。そのことを要望しまして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 十八番 渋谷敏頴君。    〔十八番渋谷敏頴君登壇〕 ◆十八番(渋谷敏頴 君) 議長の指名をいただきましたので、一般質問をいたします。  ごみ戦争という言葉まで生んだ我が国のごみ問題でありますが、近年の人口の増加に伴うごみの増加、ごみ質の変化、処理経費の増加など、ごみを取り巻く問題はますます多極化を極めております。我が町田市も同様であります。町田市も人口の増加、経済の成長とともに、増大の一途をたどっておりますが、人が多く住み、生活をするようになれば、水質の汚濁、大気の汚染、車公害、騒音、振動、土壌汚染、悪臭と次々と問題が生じてくるのが現実であります。町田市も一般廃棄物を中心に、その処理として、その処分をする重要な責務を負っておるわけでありますが、このごみ問題を、将来いかにしてごみ減量に努めていくかが今後大きな市の課題であろうかと思います。  市民の日常生活の中でふえるごみ問題でありますが、対策として町田市もごみ集積所設置等に関する指導を行っております。空き缶の追放推進の要綱、地域資源化の推進の要綱、ごみ減量対策委員会設置要綱、分別収集等、まず他市に先駆けて対策を講じられております。リサイクル率も向上し、その成果を上げておるところでありますが、ここ数年は若干鈍化の傾向にあるとのことでありますが、このような努力、実績に対しましては大いに評価をするところでございます。  そこで、今の焼却場が完成するまでの昭和五十七年以前の状況、状態につきまして振り返って、ちょっと触れてみたいと存じます。現在地は下小山田の三千百六十番地でありますが、隣接の図師町、常盤町の境界でもあります。昭和五十七年、七十九億円を投じて、用地費を含めますとちょうど百億円でございますけれども、現在の処理工場が建設をされました。それ以前は、付近は谷深い山林でありました。その深い谷間に生ごみ、一般ごみ、廃材等を埋め、その谷を平らにしていったわけでありますけれども、付近一帯はカラスが多くすみつき、そのほかの鳥類、特にハエ、蚊、この発生はひどいものでありました。ネズミ等も食べ物を求めてすみつき、その環境はひどいものがありました。  そして、その周囲は悪臭もひどく、当然水質の汚染、土壌汚染はひどいものだったと思われます。付近の農家では、作物、野菜類に相当の被害があったと思いますが、そのごみは恐ろしいもので、捨てる多くの生ごみの熱で自然発火を起こし、何度となく火災が発生をしたことがございます。そのたびに消防署員、消防団員、そして地元の人たちは出動をしまして、消火に努めたものでございます。  このような経過をたどりながらの焼却場の建設であったと思いますが、素直に歓迎ができない施設でありますから、地元では当然反対者も多かったと思います。地元では議論に議論を重ねられ、しかしながら、地域の理解で現在の場所に処理工場が完成、実現をいたしました。  そこで質問でありますが、ごみ焼却場、リサイクル文化センターは昭和五十七年に建設をして、早いものでもう既に十年たちますが、町田市と地元で契約をした確認書、清掃施設建設協議会、いわゆる地元対策でありますが、この約束は完了したかどうかを伺います。
     次に、現有焼却炉では、もう既に処理が困難なために、四号炉の増設が現在進められておりますが、近隣地域の要望、対策をどのように進められていられるかを伺います。  次に、事故発生でありますが、昭和六十二年には塩素イオンで水田に相当の被害が及びました。そのほか、騒音、振動、また、煙突の灰等の公害の処理は、どのように対策を講じて措置をされておるかを伺います。  次に、狭隘道路、生活道路の促進の問題でありますが、議会でもことし六月の第二回定例会で委員全員をもって決議をいたしております。それは狭隘道路、生活道路の整備については、極めて強い市民要望があるばかりでなく、非常時、あるいは防災上の見地からも、その整備は猶予ができない。現在、庁内では、狭隘道路研究委員会、生活道路整備検討委員会が設置をされ、調査検討がなされておるところでありますが、早期に実施体制の確固たる充実を図り、狭隘道路、生活道路の整備が促進されるよう強く要望するものであると決議をしております。  私は、平成二年第一回の定例会でも、この質問をいたしました。当時は、市長も初めて市長になりたてで、そのときの答弁では、現在、庁内で担当者に検討、研究をさせておりますから、近いうちに実現をさせたいと思いますというお答えでありました。それから二年が経過をいたしております。ことし六月定例会で議員決議をして、九月、第三回定例会、そして第四回、今回でありますが、様子を見ておりましたが、本定例会にも狭隘道路、生活道路に関係をする件は見当たりません。  そこで、あえて通告をさせていただき、質問をするものであります。市長は、施政方針で市民要望の最も高い都市基盤の整備を最重要課題として取り組まれております。上下水道の促進、計画道路の推進、都市幹線の充実等を挙げておられますが、公共下水道では既に人口比で六〇%の実績を上げられました。これは大いに評価をする次第であります。基盤整備でも市の中心地や、また、大きな規模を持つ土地の区画整理、既に南地区の成瀬とか、つくし野は完成をし、三輪の区画整理、金井の区画整理等、そして現在は市施行の忠生の区画整理、鶴川駅前の整理、東京都では小山・相原の区画整理が進行中でありますが、しかし、その基盤の整備ができるところについては進展をしていきますが、しかしながら、市内にはまだまだ区画整理ができないところが至るところにあります。  このような土地の人たちは、狭い道路で日常の生活をしております。一日も早く道路を拡幅し、整備を急がなければならないということで、そのようなことを一生懸命望んでおるわけでありますが、やがてはこのような狭い道路にも下水道も入れなければなりません。狭い道路ほど工事も大変でありますし、工費もかさむと思います。それだけに促進を急がなければなりません。今さら言うまでもなく、町田市の生活道路要綱では、市民の生活環境の向上を図るために整備するものであるとしてあります。市の要綱の拡幅の条件として、広げる用地については、その土地の所有者が無償をもって寄附をする、このような内規で進めてきております。  今までのような要綱では、土地の所有者の負担が余りにも多過ぎますので、地権者は歓迎をいたしません。逆に不信を招いているのが現実であります。協力はしてくれません。一路線完成させるにも大変な時間がかかります。地権者の同意から始めて、了解を得るのも時間もかかりますし、何回となく会議を開きながら、せっかく地権者の同意書をもらっても、まだまだいろんな作業があります。印鑑証明から測量、境界の査定、道路の線形の説明、測量の実施、権利移動、工事測量、工事着手と長い時間をかけて手順を踏まなければ、一本の道路も完成しません。何回となく会議を重ねる中で、その都度説明に出張される市の職員も大変な苦労をされます。私は、この件で質問をするのは今回で三回目であります。市長には二度目の質問でありますが、今回は納得のいく答弁が返ってくると確信をいたします。  それから、庁内に狭隘道路研究委員会、生活道路整備検討委員会、これが設置されておると思いますが、既に議会でも決議もしております。担当者は、他市の状態も十分研究をされながら、その要綱ももう既にできているのではなかろうかと思いますが、その辺のことも含めてご答弁をお願いをいたします。  それから、次に、狭隘道路に大いに関係のある生活道路四・八メートル道路でありますが、市では建築申請があれば、町田市の建築指導要綱、町田市の四・八メートル道路拡幅改良工事についてのご案内なるもので建築主に指導と拡幅のお願いをし、協力してもらっていると思いますが、四・八メートル道路拡幅改良工事、これについての指導は、目的として町田市民の生活の環境向上を図るために整備をするものであるとしてあります。拡幅する用地は無償であります。建築基準法四十二条二項に、道路幅員四メートル未満の道路については、その中心から水平距離で二メートルを同項の道路とみなすとあります。拡幅道路、幅員は四メートルとし、排水施設は側溝四メートルを原則とし、四メートルの外側両方に設置をする。したがって、幅員は四・八メートルとするものでありますが、四メートルまでは他市でも寄附をいただいて建築をしておりますが、四メートル以上になりますと、ほとんどの市が買収して道路整備をしております。  そして、成果を上げておるところでありますが、四メートル道路では、時代も変わり、もう既に車社会にと変わっております。車のすれ違いにもやっとであります。日常生活にも支障来す。このようなことも含めて、四・八メートル道路の指導をされていることとは思いますが、市の職員も懸命に建築主に指導をされているとは存じますが、建築主の中には四・八メートルの要綱がなかなか理解できず、中心から二メートルきりバックしない方もおります。理解のできた人は、中心から正直に二メートル四十セットバックに協力をされます。狭隘道路で住宅が密集をしているところについては、これはもう四メートルでも仕方がございませんが、道路に余裕のあるところについては、市の拡幅改良に協力をお願いしたいものです。せっかくの拡幅改良工事の意味がなくなり、薄らいでしまいます。  しかしながら、この辺の問題にも、先ほど申し上げましたような土地の無償寄附、こういうものが大いに関係をしているところであります。この辺が進展のかぎであります。建築指導、拡幅改良の整備指導については、説明の徹底をしていただき、一層努力をしていただきたいと存じます。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(金森貢 君) 休憩いたします。    午前十一時四十三分休憩   ───◇───◇───    午後一時五分再開 ○議長(金森貢 君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。  市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) それでは、お答えをいたします。  まず最初に、ごみの問題についてであります。リサイクル文化センターを現在の場所に建設をする際に、私も当時、ほとんど毎日のように現地へ参りまして、周辺の自治会の、町内会の皆さん方や地域の方々といろいろなお話し合いをしまして、その際にさまざまなご要望をいただいて、それらを忠実に実行することによって、このリサイクル文化センターの建設が可能になったわけであります。  したがいまして、当時の要望の中では、後ほどまた、牧田助役からご説明申し上げますが、ほぼ二十件の要望がありまして、そのうち約十五件をほとんど完成、約束どおり実行した。あるいは一件だけは若干継続をしているのもあるようでありますが、残る四件については、これは関係が都道であったり、都市計画道路等の関係があって若干まだ問題を残しているのもあるようでありますが、いずれにしましても、誠心誠意可能なものは実行をしてきておるわけであります。また、今度の新しい炉の建設に当たりましても、さまざまなご要望をいただいて、ご理解を得たところでありますが、これらも現在、鋭意実行をしております。  いずれにしましても、ごみの問題は、今日、大変重要な課題になっておりますので、前にも申し上げましたように、できるだけ早い機会にリサイクル条例といいますか、現在の清掃条例を補強するような形で、さらにごみ減量やリサイクルに取り組む、そういうふうなことを一層徹底をしたいというふうに考えております。  それから、狭隘道路の関係でありますが、これは確かに前にもご質問いただきまして、私どもも、鋭意この問題については積極的に取り組むというお話はしたわけであります。その後、狭隘道路の検討委員会を庁内に設置をいたしまして、今まで少しく時間はかかりましたけれども、さまざまな角度で検討をしてきたわけでありますが、ほぼ大筋がまとまってまいりましたので、これを具体的に推進をしていきたいというふうに考えておりまして、来年の当初、四月には新しいこれを推進する準備室といいますか、それらを新しく設置をして、当然のことながら、そこには職員を配置をして、これからこれについて積極的に取り組んでいきたいというふうに考えているところであります。  それから、もう一つ、生活道路等の関係で、四・八メートルを超えるもの、あるいはもう少し大きな道路等々についての、従前は無償ということで行っておりましたけれども、一部については有償化もやむを得ないというふうに幾つかの考え方を整理をしてまいっております。お話の中にもありましたが、多摩地域でも相当の市が場所によっては有償買い上げということが進んでいるというお話であります。町田市の場合には非常に市域が広い。他市の数倍にも当たるような面積を抱えて、しかも当該道路が非常に多いというようなこともありまして、なかなか一気に他市並みというわけにはいきませんけれども、少しく従前の考え方を変えてきつつありますので、これまた、牧田助役の方からお答えを申し上げたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 助役 牧田秀也君。    〔助役牧田秀也君登壇〕 ◎助役(牧田秀也 君) 市長の答弁を補足をさせていただきますが、まず最初に、ごみ対策の関係でございますけれども、昭和五十七年、今から十年前に完成をいたしましたリサイクル文化センターの建設に当たって、二十件の要望と申しましょうか、確認がされておるところでございますが、その中で現在まだできていない、継続中のもの等がございます。その中で、いわゆる私道の整備等も要望があるわけでございますが、これらにつきましては、現在、係争中というような関係もございます。そんなことで、なかなか進まない部分もあるわけでございますが、係争等が解決がすれば、市としても、この私道問題について取り組めるというような体制ができるのではなかろうかというふうにも思ってございます。  また、現在、東京都において進められております都市計画道路の三・三・三十六号線、この整備が進められてございますが、これらとの関連によるところの取りつけ道路問題等もございます。こういうふうな問題、また、都計道の、いわゆる芝溝街道の拡幅も図師で行われているわけでございますが、これらにあわせての一部水路の整備等々もやっていきたいということで、今、まだ残っております中には五件あるわけでございますが、申し上げたとおり、係争にかかわる問題、それと東京都が事業を行ってございますので、これにあわせて進めていかなければいけない問題等々が、五十七年当時のお約束の中での進展をしていないものでございます。  次に、現在進めさせていただいております四号炉の増設の関係につきましても、近隣地域の町内会、自治会の要望をいただいておるわけでございますが、これらについても、合計をいたしますと六十件ほどございますけれども、これは直接行政にかかわらないような問題も含まれているところもございますが、でき得るものから今対応させていただいておるところでございます。  三点目の関係でございますけれども、六十二年の塩素イオンによるところの影響というようなことで、これらに対しまして、ご承知のとおり、稲作から蓮田への転換というふうな形での対処をしてきたところでございます。また、前議会でもご質疑がございました降灰の問題もございました。これの対策といたしましては、いわゆる煙道、煙突の清掃も行いました。また、騒音の問題もございまして、これにつきましては、いわゆるサイレンサーと申しましょうか、消音設備、装置も設置をさせていただきまして、音の問題については今もう解決が進んだというふうにも思っておるところでございますけれども、ただ、低周波の問題が一部地域にまだ残っておるところでございます。低周波については非常に難しい問題があるわけでございますが、より研究、検討もさせていただこうというふうに思っておるところでございます。  次に、狭隘道路の関係でお尋ねがございました。先ほど市長から答弁がしてございますが、そのとおりでございますけれども、ご承知のとおり、この狭隘道路、いわゆる生活道路の対応について、建築確認の時点では道路中心線から二メートルまでという形でいくわけですが、いつの間にかどうも道路が狭くなるというようなのが実態でございます。  そこで、こういうものをはっきりと建築の時点で確定もしていかなければいけない。そのためには、行政が行わなければいけない対応、措置というものも、役割があるというようなことで、こういう問題について昨年の五月に都市緑政部、建設部、両部にまたがって狭隘道路検討委員会というものを、プロジェクトチームを設置をしていただきまして、検討を重ねたところでございます。  そこで、この検討委員会からは、本年の三月に委員会としての一定のまとまりをいただきまして、報告を受けました。提言を受けたところでございます。これを具体的に発足を努めるべく、努力をしておるわけでございますが、今、都市基盤整備、生活基盤整備ということで目いっぱい事業を展開をしているところでございまして、この対応には、やはり人員の問題が率直に申し上げまして必要になるところでございます。  そこで、前々回のこの議会においてもご質問がございました。その中で、気持ちとして、ぜひ私は年度内には発足をしたいというようなご答弁もさせていただきまして、それにかかわる人の確保ということで努力もしたところでございますが、現在に至るも残念ながら、人はいるわけでございますけれども、市の職員ということになりますと、一応問題もある部分もございまして、今、平成五年度の職員の募集、採用手続に入っているところでございまして、この問題を具体的に進めるべく、その中には、その要員も含めて確保させていただくということで、大変おくれておりまして、まことに遺憾ではございますけれども、新年度には発足をさせてまいりますということをここにお答えをさせていただきます。  あと、建築確認によるところの四メートル八十の道路関係についてもお尋ねがございました。これはご承知のとおり、昭和四十八年から町田市が建築確認の業務を行っておるところでございます。そういうふうな中で、建築基準法四十二条関係での中心線からの二メートル後退というような問題がございますが、そこで現況の交通上の問題や宅地造成や、いわゆる開発行為等々の関係からの増設をされます道路との整合性等々から、昭和五十年から町田市におきまして、道路中心線から二・四メートルのお願いをしておるところでございます。いわゆる四・八メートル道路の関係でございます。  そこで、これらの問題についても、お尋ねの中にもございましたが、建築基準法によるところの法律上の関係、中心線からの二メートルのセットバックの問題と、今行っております行政指導によるところの中心線から二・四メートルというものでのギャップについて、正直に申し上げまして、トラブルと申しましょうか、なかなかご理解が得られない部分もございます。  そういうふうな中で、先ほどお答えさせていただいております狭隘道路の対策としての、建築時に中心線から二メートルまでセットバックをしていただく。そのときに行政では、セットバックをしていただいたところまで舗装をするとか、その民地境のところに構造物と申しましょうか、排水のためのL型を設置するとか、そういうふうな形をして、目で見える形での確保を図ってまいるというようなことが具体的な内容になろうかと思いますけれども、これを新年度から対応すべく芽出しと申しましょうか、スタートをしてまいりたいという中でございますが、そこでお尋ねの中に、四メートルを超える部分についての有償化というお尋ねでございます。  そこで、現在の四メートル八十センチ、四・八道路に対する関係での経過もあるところでございます。現在、私ども建設部の方に、各地から四メートル八十センチの道路整備について、件数といたしまして四十一件が既に申し越しと申しましょうか、お話がございます。その中で、この四メートル八十にするために地権者からの承諾というものがついて、全部添付されてのお願いが出ておりますのが二十七件、あと、一部まだその承諾書がついていないというふうな関係もございます。  この既に要望がございます四メートル八十の道路整備も進めなければいけないという中で、お尋ねの四メートルを超える部分の有償化ということについては、この経過措置というふうなものが、やはり町田市としては必要ではなかろうかというふうに思っておるところでございまして、これらの内容についても、先ほどお答えをさせていただいております狭隘道路の拡幅整備のための一つの考え方、提言の中に、それらも整理をしておるところでございますので、そのような中で隅切り部だとか、具体的には二方向が、その建築線によってセットバックをしなきゃいけないとか、いろいろ具体的な問題もございますので、そのようなものの整理が整ってございますので、折を見て、また、ご説明をさせていただこうというふうに思っております。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 十八番 渋谷敏頴君。 ◆十八番(渋谷敏頴 君) いろいろとご答弁、ありがとうございました。  まず、ごみの焼却場の建設の問題でありますけれども、地元との約束、これが昭和五十七年、主に要望が二十件。そして、私も資料をちょっと見せてもらいましたけれども、道路の整備とか、水路整備、排水整備、これが主なんですね。それで十五件については、市長からも、助役からも約束を果たしたという答弁がございました。残りが五件でありますけれども、これはほとんどがみんな道路の整備なんです。確かに道路の拡幅整備は大変な仕事で、時間もかかるわけでありますけれども、しかし、もう五十七年から十年がたっているんですね。担当部もあると思いますけれども、どのくらい努力をしているのか。要望が、地域の町内会ですから、町内会へ行って一生懸命密な連絡をとりながらお話をすれば、いま少し早く道路整備が、困難なものができたんではなかったか、そんなふうに思うところでございます。  それで、こういう大きな工場の、いわゆる地元対策ですから、職員は何人ぐらい配置をして、それで対策をやっているのか。  それから、これから困難な、いわゆるおくれの道路ですね。これを、進展をどのようにして進めていくか。  それから、あれだけのたくさんのごみを燃やしますから、相当量の灰が出ると思います。この灰の中には金属もありますし、いろんな成分が含まれていると思うんですけれども、その処理ですね。この辺をどのようにされておるか、その辺も伺います。  それから、四号炉の地元対策の要望でありますけれども、大体近隣町会、七町会、自治会から約六十件の要望が出ております。何点か例を挙げますと、竹桜の区画整理地内と本線道路を都道へ接続をしてほしいとか、通学路のバス停そばに押しボタン式の信号を設置してほしいとか、ダイオキシン等の有害物に対し、十分配慮をしてほしいとか、それから桜台団地とリサイクル文化センターの間に近い道をつくってほしいとか、多目的ホールの建設、図書館の建設をしてほしいとか、それと十年前に約束した道路の整備を早く促進してほしい。中規模開館を建設してほしい。そのほか、道路整備が多いです。ちょうど四号炉での要望が六十件ですけれども、これだけの要望、これは大変だと思うんですけれども、どのぐらいかけて、その約束を満たしていけるのか、その辺の答弁もひとつお願いをしたいと思います。  それから、狭隘道路、生活道路でございますけれども、前向きな答弁をいただいたわけでございます。来年の四月には具体的なものを出していきたい。それは検討委員会、研究委員会、こういう人たちが一生懸命研究されたものが出てくると思います。もう市長も、これはご存じと思いますけれども、他市の状況も調査でほとんどわかっていると思いますけれども、三多摩二十七市、町田を抜きますと二十六市、ほとんどが住宅建築基準の四メートルについては、これは当然セットバックをしまして寄附でありますけれども、それ以上はほとんど買収をして、道路整備をしているわけです。  ただ、今までの町田市の要綱が、六メートルまでは寄附をしてくださいというようなことでありましたから、他市と大分差があったわけでございまして、当然、道路の整備も順調には進まなかった。そんなところもあろうかと思います。恐らく来年の四月につくられてくる要綱では、苦労に苦労を重ねた、建設部の職員の皆さんが研究検討された要綱だと思いますから、期待をして待っております。この件は、これで了解です。  まず、その辺のところの答弁をお願いをいたします。 ○議長(金森貢 君) 助役 牧田秀也君。    〔助役牧田秀也君登壇〕 ◎助役(牧田秀也 君) まず最初にリサイクル、ごみの問題のお尋ねでございますけれども、いわゆる地元対策の中でのこれからの取り組み体制と申しましょうか、どれぐらいの期間をかけて行うのかというお尋ねでございますが、今、四号炉の増設に当たっての六十件というお話をさせていただきまして、内容については、十八番議員さんもご承知のようでございますが、非常に小さいものから大きなものまで含まれてございます。カーブミラーをつけることだとか、また、ガードレールを設置をするとか、そういうものもございます。  しかし、道路の整備とか、例えば四百五十号線、今鋭意進めているわけでございますが、これはやはり何年かの時間がかかってしまうというような問題もございまして、いずれにいたしましても、これは状況の中での早期に処理をしていきたいというお答えにさせていただくわけでございますけれども、でき得るものについては既に対策もしたところもございますし、信号機の設置等については、ご承知のとおり、公安委員会との協議をしていくというような関係にもなるところでございますので、今、それぞれ実施中なり、調整中というものでございますので、そういう面での総括的なお答えでご理解をいただきたいと思います。  それから、灰の問題がございました。今、焼却をされております灰につきましては、また、担当部長から補足説明をしていただきますが、たしか日の出の処分場へ、一日十トンほどは向こうに搬出をする。残る部分については、隣の埋立地に埋め立てを行っておるところでございます。  それから、狭隘道路の問題がございました。お尋ねの中にもございましたが、先ほどもお答えをさせていただいたところでございますが、いわゆる道路の四メートルを超える部分の有償化等についてのお話でございますけれども、決して一宅地が二面、道路にかかってしまうというふうなものについて、一応の補償というふうなものを否定をするものではございませんが、生活道路の整備の中で、無償だからなかなか進まないという部分もあろうかと思いますけれども、多くのネックというものは必ずしもそうでない。私ども、今、下水道等を進める上で、道路側溝もとれていない地区が多々あるわけでございます。  そういう状況の中で、両面、結構密度が濃く住宅が建っておるというような場合に、四メートル、中心線二メートルでもいいから、この際、ぜひ拡幅整備をしたいということでお願いをしても、なかなか事業が進展をしないというような関係もございますので、必ずしも四メートルを超える部分の無償化によって事業が停滞をしているという問題だけでもないのではなかろうかというふうにも思っておるところでございますが、先ほどもお答えをさせていただいたとおり、大きな道路に面しておるところに、わきに直角に四十二条二項道路が入っていくというような場合に対する問題とか、また、隅切りの問題だとか、個々の問題がございますので、それらについては一定の考え方を、先ほどお話をさせていただいております狭隘道路の検討委員会で考え方をまとめてございますので、折を見て専門委員会等にもご報告し、ご意見も賜っていこうというふうに思ってございますので、一定の考え方をまとめてありますので、そういう機会にまた、説明をさせていただこうというふうに思っております。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 環境部長 八木昌平君。 ◎環境部長(八木昌平 君) それでは、私の方から、灰処理の関係につきまして、補足説明をさせていただきたいと思います。  今、助役の方から答弁がございましたように、一定量日の出の方に搬入をさせていただいているわけでございますが、ご案内のとおり、町田市の焼却灰の処理につきましては、灰固化ということで、セメントを七%から八%混入するということで灰を固めております。そのような処理の方法をとっております関係で、公害問題等につきましても心配がないということで現在まで対応をさせていただいております。日の出の処分場におきましても、町田市の搬入については大変きれいな状態だというふうな評価もいただいているという状況でございます。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 十八番 渋谷敏頴君。 ◆十八番(渋谷敏頴 君) 答弁、ありがとうございました。  増設四号炉のことでありますけれども、これは最初の三基より性能もよく、百五十トンから、今度は四号炉は百七十六トンの能力があるそうでございます。四号炉の完成が平成六年の八月と聞き及んでおります。ちょうど二年間ぐらいあるわけですけれども、その間、まだごみはふえ続けると思います。この辺の対策をどう処理をされていくか。まずその点と、それから現在、四号炉を竣工中でありますけれども、この四号炉をつくっても、平成十二年が限度であるという話も聞いております。その後はどうされるのか。  それから、町田市の人口も、このままではおりません。人口の増加の一途をたどっておるわけでありますけれども、四十万人、そしてまた、将来は五十万人の人口が予想をされるわけであります。このような人口を考えたときに、近い将来の焼却場、これをどうするんだろう。もう今の小山田の焼却場では、恐らく無理であろうかと思います。もう今から対策を講じて、準備をしていかないと大変なことになると思うんですけれども、その辺のことが大事なことであろうと思います。その辺の考えをお願いをいたします。  それから、先ほど助役が生活道路の問題で前向きな答弁ではあったんですけれども、経過措置の具体的なことと言われましたけれども、この辺のことをもう少し説明してください。  それと、職員の関係もありましたけれども、職員がいないので、これをまた、先送りされちゃったとなると困るんですね。その辺についてお願いをいたします。  それから、いま一つ、町田市内には認定をされた狭隘道路、これが至るところにあると思います。市内に狭隘道路の認定道路が何路線ぐらいあるのか。そして、そのうちのどのくらいが道路整備されていて、どのくらいが未整備なのか、その辺がおわかりになりましたらひとつお願いをいたします。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) まず、ごみの問題でありますが、確かに現在の四号炉、今建設をしております。これができ上がるころまでは、現有施設で対応できる。こういう見通しでやっているわけでありますので、まあまあ大丈夫じゃないかというふうに思っております。ただ、それに甘えることなく、さらに徹底したごみ減量をお願いをしたいということで、ご存じのように、ごみ減量についての委員会をつくったり、いろいろしているわけでありますし、また、先ほど申し上げましたように、新しいごみに関する条例を今検討しておりますので、いずれ議会でもご検討いただきたいというふうに思っております。  ただ、問題は、それができたとしても、平成十二年、つまり二十一世紀に入るころには、これはまた、やはりそれだけでは足りなくなるじゃないかというお話であります。これは非常に大事な話でありまして、内部でも、そういうことも話が出ているわけであります。願わくば、さらに一層徹底したリサイクル、減量等が行われ、あるいはきょうの一部の新聞でも報道されているように、中央でもごみの排出については有料制といいますか、そういうことももうしなきゃいけないのではないかというようなことが中央でも検討されているという報道がありますが、いずれにしましても、幾つもごみに対応する施設をつくっていかなきゃいけない。これは当然のことでありますけれども、さらに徹底したごみを少なくする運動、これをやはりやっていかなきゃいけないというふうに思います。  しかし、そうはいいましても、いずれは限界になるのだろうというふうには想定されますので、今、まだ本格的とは申しませんけれども、私どもの考えの中では、新たな施設、あるいは新たな処分場、これの確保を考えていかなきゃいけない。そういう気持ちになっておりまして、折々話題には出しているわけであります。しかし、極めて重要な問題でありますし、大変な事業でありますので、もう少しよく検討してまいりたいというふうに思います。  それから、道路の問題に関連してでありますけれども、来年度初めには新しい組織、大した組織にはなりませんけれども、とにかく準備室的なものでも発足をさせて、できることからやっていこうというふうに今考えて準備をしているわけでありますが、それとあわせて従前から、私道を市の方に移管をしたいということで、大変困難な中で住民の意向、権利者の意向をまとめて市に整備方を要望されているのが、これは相当数あるわけです。  まだはっきりした試算はしておりませんけれども、これらを全線、現在出されているものを整備するだけで、多分百億を下らないんじゃないかというふうに言われております。しかもこれを仮に五カ年でやるということになれば、一年間二十億の予算を組まなきゃいけない。それを進めるには、また、相当の職員を配置しなきゃいけないという問題等もありますので、今、いろんな方法を検討をしておりまして、これはまた、改めて成案を得たら議会にもご相談をしたいというふうに思っておりますが、例えばそれを当該の地域の皆さんに全額補助する、あるいはどういうことになるか、自分たちみずからの手でやっていただくというふうな方法をとるか、その辺についても、今、模索の段階であるということだけ申し上げておきたいと思います。いずれにしましても、現行体制でやるには、職員の定数等からいって極めて厳しい状況にあるということだけぜひご理解をいただきたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 助役 牧田秀也君。    〔助役牧田秀也君登壇〕 ◎助役(牧田秀也 君) 先ほど既に四・八メートル道路の拡幅整備について要望、提出されている件数が四十一件というふうに申し上げました。その中で承諾書がすべて添付されているというものも二十七件あるわけでございますが、まずこれらの整備をしていかなければいけないというふうに思っております。  しかし、先ほど来お話をさせていただいておりますように、狭隘道路の対策のための窓口と申しましょうか、準備室を来年の四月からはスタートするわけでございます。そういうふうな中で、この有償の問題もございました。そこで、今は、この部分については明確になっていないわけでございますが、先ほど少し触れさせていただいたとおり、例えば宅地が今の都道に面しておって、都道から直角に狭隘道路が入っていくというような方は、その入っていく道路、四十二条二項道路については、自分はセットバックをしなくても、自分だけならば建物が建つというような場所もございます。そういう方に対する対策ということは、やはり考えていかなきゃいけない。これは、やはりそういう面では、その角地になるわけでございますから、その方に対する有償的な考え方は持っております。  また、そうではなくて、四十二条二項道路が宅地の二面を取り囲むような宅地もあるわけです。そういう方にすると、前面をとられて、わきをとられてというふうな形での負担が大変厳しい部分もございます。そういうものに対しての片側に対する対策ということも考えていかなければいけない。また、隅切りというものもございます。そういうふうなものを今、五メートル未満の部分については一定の考え方を、四メートルの範囲の部分については、Aという宅地のケースの場合には無償で、ここの部分では有償だというものは持っておりますけれども、これらを含めて、先ほどからご説明をさせていただいていますが、これを専門委員会等にご説明をさせていただいて、ご意見も聞きながら対処していきたい。  また、現下の経済情勢の中で私どもは、当初、相続税によるところの評価とか、いろいろなことも考えてまいりましたが、現在の状況の中では相続税評価の方が高いというような部分も出ておりますので、これらについてはもう少し私ども、練り直してみたいというふうにも思っております。  狭隘道路の延長等については、担当部長の方からお答えさせていただきます。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 建設部長 小山義昭君。 ◎建設部長(小山義昭 君) 市道の路線の総数は約四千本ございます。市道の延長が約百十万メートルあるわけでございますが、そのうち、四メートル未満の道路につきましては約六〇%、六十万メートルぐらいあるものと把握しております。  以上でございます。 ○議長(金森貢 君) 十八番 渋谷敏頴君。 ◆十八番(渋谷敏頴 君) 狭隘道路の整備率、今、部長から説明がありました。ちょっとわからないんですけれども、四メートル以下、狭隘道路ですね。六〇%が整備されているんですか。 ○議長(金森貢 君) 建設部長 小山義昭君。 ◎建設部長(小山義昭 君) 失礼しました。  四メートル未満の道路の整備をされていない路線につきましては、全体の約六〇%、延長で約六十万メートルあるものと把握しております。残りの四〇%、四十数万メートルにつきましては、四メートル以上の整備がされている道路というふうなものでございます。  以上でございます。 ○議長(金森貢 君) 十八番 渋谷敏頴君。 ◆十八番(渋谷敏頴 君) 最後に、いま一点済みません。  建築指導でありますけれども、あちこちでいろんな不満を聞くんです。私のところは、とにかく市の生活道路の拡幅改良工事四・八メートル、これで協力をしているのに、片方では、従来の道路中心から二メートルでやっているというふうな話も聞きますし、たまたまこういうことがあったんです。この人は、大体自宅の宅地のところに二百メートルぐらいの狭隘道路がついているんですけれども、まず最初にアパートを建築したわけですね。そして、その続きに自分の家を新築しまして、続いてレストランの店舗をつくったわけです。当然、これはもう市の建築指導の指示に従って、中心から二メートル四十下がってつくった。  ところが、一年ばかりたって、今度、反対側の人が新築をされた。その人は、中心から二メートルのところに鉄筋を入れたコンクリの強固な外壁をつくった。これは随分おかしいな。うちでは二百メートルも四十センチバックしているのに、随分指導がおかしいじゃないか。そういうことで市に電話をしたら、その当時の担当者は異動して、今いませんということで、その人は大分市に対して不信を抱いているんです。そういうことがあってはいけませんから、なお一層の指導化の徹底協議をしてもらって、よく指導をしていただきたい、こんなふうにお願いをする次第であります。
     以上です。 ○議長(金森貢 君) 助役 牧田秀也君。    〔助役牧田秀也君登壇〕 ◎助役(牧田秀也 君) 先ほども法上の道路中心線から二メートルまでの部分と、行政指導の上での二・四メートルという部分での、いわゆる四十センチ部分について、トラブルのある部分もございますということを申し上げたわけでございますけれども、まさしくその点だと思いますけれども、これらのことについて、現状の法体系の中ではやむを得ない部分があるわけでございます。  そこで、これらのことを、やはりはっきりとしていきたいということで、建築基準法上の中心線から二メートル部分等については、かたく現地に構造物までつくると申しましょうか、市も舗装をしたり、排水施設をつくったりという形での対応をしていく。そのときには、向こう三軒両隣と言うんでしょうか、そういう形での現地での確認もしながらの対応をしていくという形になるわけでございますから、これがまさしく先ほど言っています組織の話でございまして、これを四月から発足をしていきたいということでございますから、しかし、まだ四・八道路部分もございますので、それらのことについて、これから対応もしていかなければいけないわけでございますが、四・八の部分について、場所によっては四メートルというような道路をこれから指導せざるを得ないということもご承知おきいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 二十三番 林郁男君。    〔二十三番林郁男君登壇〕 ◆二十三番(林郁男 君) 通告してあります障害者福祉の拡充について、二点にわたって一般質問をさせていただきます。  最初に、私は、三月定例会で小規模作業所などを、それから障害者の社会生活支援策について市長に提言してきたことでありますが、今回は授産訓練事業の充実及び送迎体制の確立を求めて市長にお伺いするものであります。  最初に、東京都の障害者、障害児の授産、また、訓練事業の補助制度の改正の動きと対応策についてであります。東京都は、心身障害児、者の授産通所訓練事業などの制度を改正しようとしていますが、私の調査では、現行の補助金制度はランク別に区分をして、Aランクについては十五人以上の通所者が通う事業、ランクは八人から十四人の通所生が通う事業という形でランク別に補助金を出しているのが基本になっておりますが、これに対して町田市は、格差改善を図るためにランクごとに、その二分の一を加算補助をしてきているのが現状であると思います。  ところが、東京都が示してきた案は、補助方式と基準額を改正して、都の基準の三分の一を市が負担するという改正案を示しているようであります。このことは、東京都の財政の一部を、本来、東京都の施策としてやってきた事業を市に肩がわりさせるというものになるのではないでしょうか。地方自治体の自主性をゆがめ、市民福祉の向上を進める町田市の施策を推進する上でも大きな負担となってくるのではないでしょうか。また、町田市の授産施設や訓練施設に及ぼす影響も心配されているところであります。  そこで、私は、この種の事業の東京都が行う授産通所訓練事業は、東京都の事業として明確に位置づけて、財政責任を持って推進するよう積極的に市が求めていくべきと思いますが、この点について市長のお考えを最初にお尋ねいたします。  あわせて、東京都の授産及び訓練事業補助制度に対する市長の基本姿勢についても、ここで改めてお聞かせいただきたいと思うわけであります。  二点目は、この東京都が示してきている案で試算すると、町田市に及ぼす影響額は幾らになるのでしょうか。  三点目は、これらの問題は多摩各市が共通の問題として考えられていくべき問題だと思いますが、各市の市長会ではどのように対応し、この問題に当たっていこうとしているのでしょうか、この点についてお聞かせいただきたいと思うわけです。  第四点目は、この制度の改正案によると、民間作業所に対する影響、改善、これらの問題にも大きく響いてくるわけでありますが、今、この作業所の運営に対して人的不足、そして運営費に対する過重な負担という問題が家族と通所生にかけられているわけでありますが、これらの改善を含めて影響に対応する手だてはどのように考えられているのか、この点についてもお尋ねしておきたいと思うわけであります。  第二の問題であります。重度障害者の授産施設、作業所などへの送迎体制の充実拡充についてであります。町田の障害者の授産施設、訓練施設のほとんどは、ご承知のように、通所を原則にした運営が行われている施設が圧倒的であります。そのために、重度の障害者や車いすで生活している障害者は、施設まで通う手だてを確保するために大変な苦労を強いられているわけであります。家族の負担と同時に、施設ごとの運営をしていく上でも、その人的確保、物的確保を図っていく上でも多大な負担を余儀なくされているわけであります。  私のところに寄せられた一家族のお話では、八十二歳の母親、そして四十歳の通所者と二人暮らしをしている家族の実態が伝えられてきております。週四日通所するのに、今、団体で確保しているバスを二日利用、あとの二日はタクシーを利用して、自分の体より大きい子供とともに、車に乗りかえ、乗りおりを支えながら、そして通所している、こういう事態が出されています。  そして、通所にかかる費用は、バスは一人一カ月四千円で親子で八千円、タクシーを利用せざるを得ない事態の中で一万四千円になり、通所してせっかく働いて得た収入プラス家族の障害年金を足して、交通費を補って通所しているのが実態だということであります。今、家族の高齢化、そして生活実態が年金生活に入っていく事態、そして家族に支えられて、収入を得る生活が家族とともにいるために大変な事態になっているという状況の中で、家族にとっても大きな負担であると同時に、せっかく自立して働く道をみずからの手で歩もうとしている通所生にとっても大きな負担となって、喜びと生きがいを持って働くことができない事態も生まれようとしております。  これらのことを考えますと、私は、町田市に一番最初に走らせたやまゆり号の出発点である障害者が地域に出て生活と、そして地域の人たちとの暮らしをともにしていく。こういう方向へ一歩踏み出した、このやまゆり号運行の原点を大事にして、今、地域の人たちの交流、そして生活、買い物などのレクリエーションの場から、みずからの労働によって生産をし、働こうとする人たちに対する手だてをとっていくことこそが新しい施策の発展ではないでしょうか。そう考えたときに、さらにこの原点を発展させ、新しい働く場の確保の通所施設である、こういう施設に通う車の確保、送迎体制を早急に考えていくことが求められていると思いますが、この点について、市長の基本的な考えと方向をお示しいただきたいと思うわけであります。  二つ目は、この具体的な施策を実行する上で、今、それぞれの団体や個人が進めている借り上げ方式のバス、さらにはひかり療育園などのように、バスを借り上げて、その運転やその他の管理代行をお願いするための助成など、あらゆる手だてと方向を知恵を出し合えば考えられると思うわけであります。この点での基本的な考え方と具体的な手だてに踏み出す方向、方策について、市長の考えをお尋ねするわけであります。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) お答えをいたします。  まず、障害者等の作業所の関係でありますが、ご質問にもありましたように、東京都が現在行っている補助の制度、これを見直しをしたいということで、過日、東京都の市長会にもお話がございました。しかし、これは各市とも非常に重大な内容だというふうに受けとめまして、これをそのまま実施をするということは困るという意見をつけたところであります。  したがって、東京都も、来年の実施については見送るということになるのではないかというふうに思っておりますが、しかし、この問題については、さらに担当部長会議で検討をしていく。こういうことになりまして、現在、市長会傘下の各市の部長段階で検討をしているはずであります。まだ最終的なものはまとまっていないわけでありますけれども、全般的に各市とも、これをすぐ変えるということについては困る。こういう意向でありますから、なお相当の時間がかかるのではないかというふうに思われます。  いずれにしましても、この障害者の作業所の問題については、町田市も、多摩地区の市を見ても、最も多くの作業所を持っておりますし、各市も最近は、この問題について非常に大きな課題として受けとめているところであります。ご存じのように、町田市にも養護学校があります。養護学校の高等部を卒業する子供たちが、大体年に五十人ぐらいは出るわけでありますが、そのうち十人ぐらいは、多かれ少なかれ民間サイドへ回っていくわけでありますが、大部分の大体四十人ぐらいは、どこかで就労の場を探さなければいけない。親も、とてもそんな大きな子をいつまでも見るわけにはいかないというようなこともありまして、町田市にも毎年毎年たくさんの要望が寄せられているわけであります。したがって、いろんな工夫で、この作業所づくりにかかわってきたことはご存じのとおりであります。  しかし、いずれにしても、やはり限界があるわけでありまして、私はいつも申し上げるんですけれども、養護学校は卒業させてしまえば済むかもしれませんけれども、作業所には卒業というのはありませんので、一遍仮に二十人の作業所をつくって二十人入れば、その二十人はずうっとそのままいるわけであります。したがって、たまってくれば、また、別の作業所をつくっていかなきゃいけないということで、今後は物すごく重い仕事になっていくのではないかなというふうに危惧をしているわけであります。したがって、東京都が、やたらに補助金制度を変えるようなことは困るということは申し上げているわけであります。  ご質問の中に、東京都が改正をしようとする補助金、これはまだ正式なものとしては受けとめていないわけでありますけれども、幾らぐらいになるのかということであります。これも東京都が現在考えている程度の改正では、市の負担は、今の三分の一の市が負担をするというようなやり方でやっている限りは、それほど大きな金額にはならないだろうというふうには思っております。  恐らく現行の予算に二千万円も足せば、都が仮に改正をしても対応できるだろうという見通しでありますけれども、しかし、それでは済まないのでありまして、東京都は言外に、現在、東京都が三分の二を補助をしているのを二分の一にしたいというような動きもあるやに受けとめております。こうなりますと、当然、その残る部分は町田市でということになってくるとすると、これは大変な影響が出てくるわけでありますから、そういう気配が感じられますので、ますますもって補助金の改正、そう簡単にやられたのでは困るということを言っているというところであります。したがって、市長会は、そういう受けとめ方で今回も東京都に、そういう申し入れを行っております。  それから、東京都のそれらの施設について、市町村へという話は特に今のところ来ていないわけであります。町田市の中には、ご存じのように、小野路に生活訓練所がございますけれども、これはこれでやってもらっているわけでありますから、私は、この種のものは東京都も、やはりぜひみずからもやってほしい、こういうお願いをしていきたいというふうに考えております。  それから、作業所への足の問題でありますが、一つは、やまゆり号が現在ありますけれども、これは最近、障害者だけじゃなくて、お年寄りも非常に利用者がふえているというようなことで、その分、障害者の使う割合が影響を受けている。したがって、各作業所への足の確保という点でタクシー代を負担をしてもらいたいとか、補助してもらいたいというような要望も各種団体から受けております。  しかし、これは大変な問題でありまして、そう簡単には結論は出ないと思っておりますが、町田市は現在、重度の障害者等が通院をする場合に通院費の補助というのを行っておりまして、ガソリン代を補助するとか、そういうふうなやり方でやっているわけであります。よそでやっているように、単純にタクシー券を一カ月に数枚お渡しをするというようなやり方はやっていないことは事実でありますが、金額的にはもっと大きなガソリン代の補助をしているわけであります。  しかし、これは通院ということでありますので、作業所への通所ということになると、これは少し変わってくる。非常に冷たい言い方をすれば、作業所へ通って作業ができるということが前提だから、それは当然歩いてでも何でも来てもらえるという程度の人でないと困るんだ、こういう議論が成り立ってくる。今までも、そういう言い方を私どもは団体の人たちには申し上げてきている。確かに行ってみますと、非常に重度の、とてもじゃないけれども、仕事なんかできないだろうと思われるような、そういう重度の人たちも行っていることは事実であります。  ですから、ひかり療育園なども、相当重度の方たちが通っていますが、あの人たちも非常に苦心をして、バスを使ったり、タクシーを使ったりして通っているわけですね。ですから、個々の自宅から通ってくるものまで、タクシー代を一体どこまで出したらいいのかというようなことも含めて非常に難しい問題でありますので、これは要望は受けておりますので、私どもも問題の重さは十分感じていますけれども、今、これについての対応をどうするか、これを福祉部を中心に検討をしていきたいというふうに考えているところであります。  以上でありまして、過日も町田市で福祉を語る全国の婦人集会というのが持たれました。この足の確保の問題なども大きなテーマになっているところであります。各方面から非常に要望されておりますけれども、これについての対応が極めて難しいということで、現在はいろんなボランティア団体にもご協力をいただいてやっております。  ですから、単に市がお金を補助するとか、あるいは市が車を買って、そして運転手も雇って回るというふうな、そういうことだけではなくて、いろんなやり方を考えながら対応してまいりたい。先日も、あれはどの団体だったでしょうか、労働組合が、たしか自動車関係の労働組合だったでしょうか、何かが自動車を寄附をしてくれたんですね。送迎用の車を寄附をしていただいたんですけれども、問題は、それをだれが運転をして、だれがガソリン代を持つのかとか、そういう問題が一つあるわけであります。今のところ、ボランティアの手でやっているようでありますけれども、いろんな動きがありますので、今後なお引き続いて検討してまいりたいと思います。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 二十三番 林郁男君。 ◆二十三番(林郁男 君) それでは、幾つか再質問をさせていただきます。  一つは、東京都の今度の制度の問題でありますが、市長としての基本的な考えはわかりました。東京都に対して、制度の見直しと同時に、自治体への負担の問題については、きちっと据えて、東京都の責任を明確にして取り組んでいただきたい。同時に、独自の市の施策として進めている制度の上乗せについては、さらに充実をしていくことが大事だと思いますので、この点についてもぜひ努力していただきたいと思うわけであります。  そこで、お尋ねしたい一つは、東京都のこの案についての説明が今あったわけでありますが、もともと授産施設や作業所は、本来、市長も述べられているように、法内施設でない。措置費のもとで運営されていないというところから来る、自治体と作業所みずからの努力によって運営されていかなきゃいけないということがあるわけですので、私も三月議会で述べましたように、法人化も含めた、これらのそれぞれの施設の状況に応じた措置費がきちっと国の制度によって裏づけされて運営できるようにしていくためにも、安易に東京都が自治体に、そして民間の作業所の自助努力にという方向にならないように頑張っていただきたいし、ぜひ制度化に向けて、国に向けて、このことを含めて東京都に対しても一緒にやっていただきたいと思うわけであります。この点について、市長の考えをもう一度、この点についてはどういうお考えを持っているのか、お尋ねしたいわけであります。  それから、もう一つは、この制度が今の現状のままでも民間作業所に対する運営にかかる費用、そして人員確保などのいろんな問題を困難にしている部分もあるわけですので、ぜひ独自の制度として市が二分の一上乗せしている部分を、さらに改善のために努力していく手だてもきちっととっていく必要があるのではないかと思いますので、東京都の肩がわりをするのではなく、まさに都の制度の上に、さらに町田市の独自の実態を踏まえた、重度の状態を踏まえた制度の充実が求められているわけですので、この点については引き続き努力をお願いしたいと思うわけであります。  それから、二つ目の送迎体制の問題についてでありますが、市長も述べられていまして、苦慮していることと対応について検討していく、考えていくということで、この問題についての認識はお持ちだということを確認させていただくわけでありますが、この点についても、入所施設なり、法内施設と言うんですか、認可施設と言ったらわかりやすいんでしょうか、法内施設や入所施設については、町田荘なども含めて、みずからその施設で車を持って送迎したり、外へ出るための手だてをとれるということは、それはあるんですね。  しかし、二十七近い訓練と授産をやっている作業所については、これもやっぱり自助努力でやらなきゃいけない。そして、民間の企業が養護学校卒業後、受け入れられないような重度の人たち、さらにせっかく表へ出てきて地域とのかかわりを持ったにもかかわらず、卒業後は、また、そういう作業所や訓練所に行かないために在宅になってしまうという事態が目に見えている中で、やはりやまゆり号運行の初心、地域に出て市民と一緒に交わる。そして、社会の中で生きていくという、この考えに立って、それぞれの作業所や授産施設や訓練施設が努力しているわけですし、市の基本的な理念に基づいて、それぞれ市民もボランティアで参加しながら協力してきている。  こういう事態があるわけですので、やはり地域社会に出て生活をする。レクリエーションや通院や、それから買い物などを含めて進めていくという、社会にまず出ていくということから始まったこの取り組みが、今はもう障害者の人たちが労働をしよう、みずから生産に携わっていこうという、重度の人たちも、そういう方向で努力して、家族も含めてやってきているという点では、私は新しい発展だろうと思うし、町田市のこれまでの施策が息づいてきて、市民とともに今日まで来ているんだと思うわけであります。  そういう意味で、受ける立場から、みずからの労働にかかわり、生産をし、かかわっていこうという、こういう事業に対しては、やはり積極的に対応していく施策がもう次の段階で求められているのではないだろうか。それは、やまゆり号の運行の改善だけではなく、みずから努力で運行している、こういうものに対する助成も含めて、方法を考えていくということが私は求められているんではないかと思うんですね。この点で市長の基本的な考えとして、受け入れていただいていることはわかるわけでありますが、もう一歩進めて、この問題を考えていくことができないだろうか。私は、市民から見れば、共感を得ることだと思うわけでありますね。  今までは地域に出たり、レクリエーションをしたり、そして地域の人たちと触れ合うという場から、みずからが労働にかかわって、生産にかかわっていこうという積極的な人たちに対しては、私は、足を引くようなことがないだろうと思うわけであります。この点で、ぜひ積極的な対応と方向を見出していただきたいと思うわけであります。もちろん、自分で努力をして、民間のバスや定期バスを利用していく人たちもいるわけであります。そして、そういう努力と取り組みの上に立って、なおかつ重度で、そういう足がない人たちに対する手だてをどうするのかということを、私は、その点で考えていただきたいということで述べさせていただいているわけでありますので、この点について、市長のお考えをもう一度お聞かせいただけたらと思うわけであります。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) お答えをいたします。  まず、私は従前からも申し上げておるように、非常にたくさんある町田市の中のこの作業所の中から、本当に実力がついて自立できる、そういうふうな状況をつくっている、そういうものについては、むしろ国、都の補助もいただきながら法人化を進めていきたいということを申し上げてきているわけであります。そこで、いろいろ問題はありましたけれども、ひあたり野津田も今建設に入っておりますし、また、次の計画としてかたつむりが来年度、法人化を目指して今準備に入っているわけであります。  ただ、そこで、これはまた、機会があれば東京都などにも要望したいと思いますけれども、国の基準などで一定の施設についての基準があるわけですね。例えば施設の面積について、それからそれを建設するに当たっての建築費、こういうものについて面積比、あるいは価格比、そういうものについての基準があるわけです。  ところが、実際には、それだけではできないわけであります。やはり障害者が、ある程度危険なく立ち居振る舞いができて、活動ができるということでは、それなりのスペースが必要になりますし、また、例えば上下の移動等も、わずかな距離でもエレベーターぐらいは用意しなければ移動できないというようなこともあるわけです。したがって、予想以上にお金がかかるわけですね。  ところが、国、都の制度では、一定の示された基準の中の、例えば二分の一とか、三分の二とかというような補助の体制になりますので、実際にはそれだけでは建たない。それでは、法人化しようというそれぞれのグループに力があるかというと、なかなかそこまではないということになれば、当該の地元である市町村の負担分が、その分、どうしても割高になってくるということがあるわけであります。現に、そういうことがもう起きつつありますので、これらについても、これからどうするか十分検討しながら、しかし、可能な限り法人化の方向を手助けをしながら、できるだけ法内施設として自立してもらうというふうな方向をこれからも努めていきたいというふうに考えているところであります。  それから、今の町田市が行っている二分の一の補助をもっとふやしたらどうか。こういうお話でありますが、これはご要望としてきょうは受けとめさせていただきたいと思います。  それから、送迎の問題でありますが、今後の課題として検討していかなければいけない。もちろん、それは単に市が行うということだけではなくて、今まで一部でもやられているように、ボランティアのお手伝いを受けるとか、いろんな試行錯誤を繰り返しながら考えていきたい、こういうふうに申し上げているわけですが、いずれにしても、限界がある話でありますので、私は、どういう部分からやっていくかということであれば、やはり重度障害者を射程に入れるしかないんじゃないかなという気はしております。とてもすべての人たちにタクシーを配置するなんていうことはできっこないわけでありまして、それだけは明確に申し上げておきたいと思うんです。  それから、民間に対しても、やはりできるだけ障害者の雇用を促進してほしいということで、いろんな機会に市内の企業等にも要望しておりますし、また、職安等を通じてお願いをしているわけでありまして、これは今後も努力をしてまいりたいというふうに思います。  特に最近、この送迎の足の問題がクローズアップされたのは、お話にもございましたように、障害者の家族そのものが高齢化してしまって、もうとても送迎までは、自分ももうよたよたであって、とても無理だ。こういうふうなことがありますので、やはり全体的には高齢化社会の進行にも問題があるわけであります。したがって、高齢社会対策検討委員会でも、この種の足の問題は議論されているようでありますので、そういう中でも関連させながら考えていかなければいけない項目だろうというふうに思っております。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 二十三番 林郁男君。 ◆二十三番(林郁男 君) 市長の基本的な答えに対して、私も、積極的に受けとめていただいているということを理解したいと思うわけであります。  そこで、最後にお願いというより意見なんですが、市長が今、積極的に法内施設化をしていく、法人化をしていくということの中に、私はもう一つ加えていただけたらと思うことは、三月に述べたように、このような二十人以下の小規模作業所に対しても、法制度化をきちっとして、地方自治体だけの責任に期することなく、国もきちっと責任を持っていくように働きかけをぜひしていただきたい。この点についても、やっぱり大事なことだし、これから地域ごとに、こういう小規模の施設が厚生省の答申の中でも述べられているわけですので、ぜひこの点についても積極的に市長の方からも、市からも働きかけをしていただきたいことが一つであります。重度の問題を含めて、通所問題については具体的に対応をするための検討に入っていただくということをぜひお願いいたしまして、終わります。 ○議長(金森貢 君) 十九番 中里猪一君。    〔十九番中里猪一君登壇〕 ◆十九番(中里猪一 君) 通告に基づき、四項目について一般質問を行います。  まず一番といたしまして、町田市の財政指数と市民要望についてであります。  中央政局の混迷、国会の空転と佐川問題での混乱がうそのように、大蔵省では平成五年度の国家予算の編成が進められていますが、対前年比伸び率が見込めない状況がまたもや続きそうな気配は濃厚であります。現在の国の財政構造から、当然、地方自治体に及ぼす影響も大きなものがあることは避けられない現状であります。一日も早い政情の安定と強力な経済対策の実施により、不況からの脱却をまず望むところであります。  国の状況はさておきといたしまして、我が町田市の財政状況を見ますと、それぞれの財政指数は、数値そのものにおいては極めて好調であります。まさに優等生であります。平成三年度の決算も出そろったところでありますが、恐らく二十七市中では、指数的には最上位にランクをされるようであります。  ただ、ここで思うことは、財政指数の優等生が、すなわち市民の幸せに結びついているかということであります。市民の意識調査でもおわかりのとおり、道路、下水などの都市基盤整備が強く求められている現在、この問題は必ずしも財政問題だけではないにしても、都市基盤整備の遅々として進まない現況にかみ合わないものを感じているのではないでしょうか。  つまり、指数に見る財政は豊かだといっても、なぜ下水が十年も十五年も先にいかなければつながらないのか、朝晩の交通渋滞は何とかならないものなのだろうか。先ほど十八番議員からも質問のありました狭隘道路の改修はどうなっているのかと、こういう問いになって戻ってくるのではないだろうか。ここらのところが一般市民の率直な感じではないかと思うところであります。  予算編成に当たっては、市長の思想といいましょうか、重点施策とでもいいましょうか、重点目標が当然あってしかるべしと思うし、予算は市民に対する公約の具体化でありますから、むしろやらなければならないことであります。同時に、財政指数表を片手に、試算から財政指数のシミュレートを繰り返して、市長から見れば健全財政を堅持しながらの予算案決定と思いますが、これら指数に大きなこだわりはないでしょうか。  簡単に申しますと、一定の歳入財源の中から新しい事業を組む場合には、財政指標をにらめば、この優等生部分を犠牲にして成績は中くらいまで下げなければならないのは、むしろやむを得ないのではないでしょうか。優等生を守っていくため、かえって新しい事業が打てないでいるのではないかとも思うところであります。  東京都の公報では、都の下水は一〇〇%普及と宣伝をしております。全く気に入らない話であります。都の下水道局は、区部だけが東京都と思っているようで腹の立つ思いがするわけでありますが、しかし、これらを思うとき、都市基盤整備は急務であります。一定の歳入から一気に立ちおくれを解消するには、中長期的な視野を持って思い切った起債の導入もあるべきと思っているところであります。  もとより、国からの強い指導が行われている事業別起債充当率等により、起債の額も算式どおりぴたっと出てくるわけで、自治体ごとに勝手な起債が起こせないこともよくわかっているつもりではありますが、そこで理事者の知恵と政治力が物を言うのではないか、こう思うところでもあります。  また、国の財政も厳しい折から、ゼロシーリング等の事業の組みにくい状況も理解するところであります。しかし、公債費比率など類似団体と比べておおよそ半分であることなど、事業比率そのものが過去から少なかったのではないか、あるいは体制的に整っていない部分があるのではないか、そんなふうにも思える節があります。  そこで、お尋ねをし、市長の答弁を求めるものであります。  イといたしまして、財政指数の優等生が、すなわち市民の幸せか。  ロといたしまして、起債の活用で一気に都市基盤整備の水準を上げる必要があると思うが、市長の考えはどうか。  ハ、市長の任期も半ばを過ぎて、財政に対する考え方は変わってきたか。  次、二番目に行きまして、生涯学習について、市長並びに教育委員会からお答えをいただきたいと思います。  一九八〇年、中央教育審議会から生涯教育についての答申が出され、その定義は、生涯教育とは、国民一人一人が充実した人生を送ることを目指して、生涯にわたって行う学習を助けるために、教育制度全体がその上に打ち立てられるべき基本理念であるとしています。  また、地方自治体の教育委員会については、活性化の視点から次のような提言がなされています。これからの教育委員会は、生涯学習体系の移行に積極的に対応し、地域全体の教育、文化、スポーツ活動の助長に努め、地域における教育行政として、市長部局などとも連携しつつ、公共部門とそれら一体的、総合的な展開を図る必要があると述べているところであります。  これらを受けて、町田市でも生涯学習に行政的な対応がなされているところでありますが、特にコミュニティーといいましょうか、地域における生涯学習の具体的なあり方については、まだ時間がかかろうとも思うところでありますが、教育委員会としての方向性をお聞かせをいただきたいところであります。  また、従来から行われてきた社会教育の範疇にある公民館活動や地域の教養講座、市民センターの文化活動など、いろいろなものがばらばらに動いているような気がいたします。また、施設などを含めて教育委員会としては、生涯学習という大きな事業をどのように進めていこうとしているのかなどについて、基本的な考えを明らかにしていただきたいと思います。  そして、次なる点についてお答えをいただきたいと思います。  イとしまして、学校開放の制度との整合性。現実に行われておる制度、これからの生涯学習、どういう整合性を持たせていくか、こういうことです。  ロといたしまして、学校の管理体制と生涯学習の場としての学校の位置づけ。つまり、今、大きな命題になっておる空き教室の活用等、管理体制と非常に密接な関連を持ってくるわけでありますが、そういうところの位置づけはどういうふうにしておるか。  ハといたしまして、学校の新設、あるいは改修時におけるコミュニティースクール化の方向性。例えば町田一中で温水プール、地域開放型をつくりました。あるいは南中でも、そういう方向での模索が行われておるところであります。あるいは公民館、地域センター、こういうところの方向性であります。  ニといたしまして、生涯学習のネットワークの必要性。施設、学習資源、学習事業、学習情報、人材、推進体制、こういうふうなところのネットワーク、先ほども一般質問でありました遺跡だとか博物館、文化活動、こういうふうなところまでを含めての問題がここに包含をされると思うところであります。  ホといたしまして、ごく直近の施策といたしましては、生涯学習の一環としてのスポーツの振興と週休二日制の受け皿のスポーツに対応するためのスポーツ部の新設を図り、対処する考えはないか。  これが生涯学習についてであります。  次に、ローカルな問題を二つお尋ねをいたします。  三番といたしまして、成瀬駅前タクシー乗り場用アーケードの設置についてであります。  成瀬駅を中心とする住宅、事業所、学校などが増加し、成瀬駅からのバス、タクシー等の利用者が増加をしております。駅前バス乗り場は屋根がつきましたので、最近は雨の日でも傘なしで待つことができますが、タクシー乗り場は全く何もありません。雨の日、あるいはバスの営業時間の終わった寒い夜など、見ているのも気の毒なような状況でございます。駅の出口からタクシー乗り場とバス乗り場までのアーケードのような屋根をつけてほしい、こういう市民要望が多く寄せられておるところでありますが、ぜひ要望に沿って早期に実現を望むところでありますが、市長のお答えをいただきたいと思います。  次、四番目といたしまして、成瀬消防署新設の用地とその対応についてであります。  人口増加の著しいこの地区に、平成七年度をめどに事業化の打ち出されました消防署の新設計画に対しましては、地元といたしましては久しく待ち望んでいたところで、これを大きく歓迎をするものであります。建設用地は、消防署にふさわしい立地選定など、最大限の協力態勢を組むものでありますが、これらについて町田市としてはどのような対応をするお考えなのか、市長の腹蔵ないところをお聞かせをいただきたい、こう思います。
     以上であります。 ○議長(金森貢 君) 休憩いたします。    午後二時四十六分休憩   ───◇───◇───    午後三時二十分再開 ○議長(金森貢 君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。  市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) それでは、お答えを申し上げます。  まず最初に、財政問題についてのご質問であります。  ご質問の趣旨は、例えば経常的収支比率が低ければいいのか。あるいは公債費比率等が低ければ、それでいいのかという大変重要な傾聴すべき議論だろうというふうに私も思っております。といいますのは、町田市は、従前から健全財政都市を目指して、前市長のころから徹底的にできるだけ冗費を削って、投資的財源を確保していこうというような考え方やら、あるいは人件費比率を抑え込んでいくとか、職員の配置もできるだけ少なくしていくとか、いろんな努力をして今日まで来ておるわけであります。  その結果、ご指摘にありましたように、最近では経常収支比率も六〇%そこそこということでありまして、これは三多摩の二十七市でもほとんど最低、数値の上では最低ということは効率がいい。こういうことになるわけでありますが、そういう状況を誇ってまいりました。これもいろんな機会に、議会や市民の関心も、健全財政が維持できているかどうかということが大きな視点であったということもあると思います。そういうことで、特に財政の中では経常収支比率、公債費比率、特に人件費比率、こういうものを重視をしながら運営をしてきたことは事実であります。  しかし、私も、最近、自分が市長になって常々思いますと、例えば公債費比率が少ない、経常収支比率が低いということは、もちろん財政状態では大変健全性を誇るわけですけれども、それが町田市の発展のために、あるいは市民の暮らしのために、そのことだけで評価していいのかどうかという若干私なりの感想を持ち始めております。  つまり、類似都市や、あるいは二十七市の状況などを今見ているわけでありますが、例えば類似都市で見ますと、全国の類似都市ですね。町田市に比較的近い人口規模等の都市を見ますと、二十九団体の中で公債費比率の一番高いのは、これは相手の市の名前を申し上げると大変失礼なんですけれども、高知市が一七・三%、これは昨年の決算であります。町田市が五・六%ということでありまして、これは類似都市の中ではほとんど最低に近い数字であります。  それから、一人当たりの公債費、今までどのくらい、言うならば借金があって、市民一人当たりのその借金の額がどのくらいになるのかという点を見ても、類似都市二十九都市の中では、町田市はほとんど最低のランクでありまして、一人当たり十万一千九百七十二円、平均でも十八万五千百十五円、こういう結果でありますから、とても平均どころの数字ではないということであります。  したがって、後々の市民に借金を残していないということでは威張って言えるわけですけれども、ただ、都市基盤の整備、発展途上にある都市の姿として、これでいいのかという点については、私も少しく疑問を持ち始めていることは事実であります。例えば本年度の下水道事業を見ますと、従前から下水道事業で起債を起こしていた元利、これを返す金額が約二十億円あります。今年度一年間に二十億円。下水道事業を建設するために、今年度どれだけ借金を起こすかというと二億であります。  ですから、十分の一ぐらいしか借りないで、過去のものを二十億も返しちゃっているわけですね。今までにも非常に努力をして、金利の高いものは繰り上げ償還してしまうというようなことで、もう既に二十億円近くは繰り上げ償還しておるわけです。ですから、財政の健全度はいいわけですけれども、もう少し積極的に起債を起こしてもいいんじゃないかなという気持ちも一部はございます。  ただ、ご質問にもありましたように、自治体が起債を起こす場合には、当分の間、自治大臣と大蔵大臣の、特に自治大臣の許可を得なければいけないということに、たしか地方財政法ではなっているはずであります。戦後一環して、当分の間で今日まで来ているんですから、これも自治体側からすればおかしな話なんですけれども、国の許可を得なければいけない。しかもそれは適債事業でないといけないということでありますから、何でもかんでも起債を起こすわけにはいかないわけであります。  国は国なりの方針で、自治体に国の思うような施策を進めてもらうという点から、むしろ国の意向に沿った事業については起債を認めていく、あるいは補助金を出す。しかし、自治体独自で取り組むものについては、そういう対象にならないということでありますので、考えてみますと、国とは関係なしに、市民の最も、ぜひ町田なら町田でやってほしいという独自のことを取り組む場合には、これは補助金も起債も対象にならないということになって、ほとんど全部一般財源で賄うしかない、こういうことになるわけであります。  したがって、その辺の制度上の問題点はありますけれども、私は、やはりもう少し積極的に、この部分は考えてもいいのではないかなというふうな気持ちでありまして、そういう中では、できるだけ国の起債も受けられるような、あるいは補助がないと、なかなか起債もつかないということもあるわけでありますが、そういうように国、都に対しても、さまざまな要請を繰り返していかなければいけないのではないかというふうに考えております。  特に下水道などは、今、専ら面的整備に入っているわけです。ご存じのように、終末処理場の建設とか、あるいは幹線の建設等については、それなりの国費の補助対象があるわけですけれども、地域の各家庭まで行くような細い面的整備については、これは補助の対象にもなりません。したがって、起債の対象にもならないということで、全部一般財源でやらなきゃいけない。  ですから、今、町田市は、一生懸命幹線を整備した後の面的整備に力を入れているというような関係もあって、先ほど申し上げたように、下水道などは返すお金は二十億も返して、ことし、借金を起こすのは、起債を起こすのはわずか二億足らずだということでありますので、確かに健全性は維持できるとしても、こういう範疇の中で事業をやっていたら、おのずから、やはりピッチは上がらないというふうに私も思っております。したがって、今後、この面については、私もそれなりに努力をしてまいりたいと思いますし、また、議会におきましても一層のご協力をお願いを申し上げたいと思います。  ただ、これは大変蛇足でありますけれども、往々にして過去を振り返ってみますと、町田市は借金だらけじゃないかとか、そういう議論が随分ありましたね。私どもは、そうじゃないんだと言っても、ちまたに、やっぱりそういうことが流される。実態はそうじゃない。そういうようなことも、当時の担当者からしてみると、多少防衛意識もあったのかもしれないなという気もしないわけではありませんが、私は、やはりこの際、非常に今は金利の安い時代になっておりますので、この面については十分研究をしながら都市基盤の整備にも当たっていきたい、このように考えているところであります。  次に、生涯教育の関係は、主体は教育委員会でありますので、そちらからお答えをいただきますが、ただ、今、教育委員会といろいろ意見の調整を行っておりまして、特に空き教室をもっと積極的に使う方法、これは開放体制を進めていく。それから、もう一つは、生涯学習の中で(仮称)市民大学、これがもう一部動き出しておりますので、この二つをもう少し前へ進める。そのための組織体制を教育委員会の中に、来年度目指して少しでも芽を出していきたいというふうに考えております。つまり、従前の今ある組織だけではなくて、新たな組織整備ということも含めて検討したいというふうに思っているところであります。  ただ、ご質問の中にありましたスポーツ部の関係については、私は、やはりこれは今後の、将来の課題だろうと思っております。現状は、スポーツ課に部長待遇である参事をつけておりまして、それなりにスポーツ関係の中の指導体制、調整関係は担当してもらっているわけでありますが、もうしばらく様子を見ながら今後の課題にさせていただきたいというふうに思っているところであります。  次に、成瀬駅前のアーケードの話でありますが、アーケードは、これは後ほど牧田助役からお答えをいたしますけれども、鶴川の駅前でも同じようなケースがありました。ご存じだと思いますけれども、要するに、さまざまな制度上、本来、アーケード等は道路の管理上は、言うならばこれは邪魔なものだ。したがって、道路の管理者が、みずからそれをつけるというようなことは、これは認められない、こういうことであります。  したがって、鶴川駅前も、いろんな経緯はありましたけれども、結局、アーケードという形ではなくて、少し長いバス停の屋根を連続してつけるというやり方でクリアしているわけです。したがって、やるとすれば、成瀬の駅前も同様な扱いになろうかと思いますけれども、具体的には後ほど助役からお答え申し上げます。  それから、成瀬地域の消防出張所の問題であります。これは議会におきましても、また、私の方からも、東京都並びに消防総監の方に、これの配置について要請をしたところでありまして、消防庁も今後の計画の中で取り組むということになっているわけであります。幸い地域のご協力で、現在の成瀬会館の建っている用地が利用できるというふうなお話を承っているわけでありますが、現在は公簿上、千五百九十四平米ということになっておりますので、仮にここに消防出張所をつけた場合に、さらに現在ある成瀬会館を何らかの形で残すことができるかどうかということになりますと、なかなか難しいなという感じをしております。  ただ、ご存じのように、あそこは弁天橋公園というのがありまして、あの間に水路があったり、若干赤道があったりというようなことでありますので、その辺をさらに精査をして少し用地の拡大ができれば、出張所をつくり、あるいは何らかの形で会館も存続をさせるということも可能かもしれませんが、その辺はなかなかまだ見通しは難しいわけでありますので、今後、これらについてさらに調査を進めながら対応してまいりたいというふうに考えております。いずれにしましても、地元でありますので、ぜひ側面からのご協力をお願い申し上げたいと思います。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 助役 牧田秀也君。    〔助役牧田秀也君登壇〕 ◎助役(牧田秀也 君) 三点目の成瀬駅前広場のタクシー乗り場にアーケードの設置ということでございますが、この関係について市長答弁の補足をさせていただきます。  先ほど市長からもお話がございましたとおり、アーケードの取り扱いについてということで国の国家消防本部、それに道路管理者でございます建設省、それと交通関係の警察庁、この三省でアーケードの取り扱いについて通達がなされておるところでございます。その中で、アーケードの設置は防火、交通及び衛生上の弊害を伴うものであるから、抑制の方針をとることというようなことが冒頭に書いてあるわけでございますけれども、しかし、実態のバスストップにおける一般市民の利用形態、また、タクシー乗り場におけるところの一般の市民の利用形態等々の中から、建物としてのとらえ方から、ひとつ視点を変えまして、本件については道路の上屋占用というような観点からの対処という形になるのではなかろうかというふうに思っておるところでございます。  そこの中で、このバス停留所及びタクシー乗り場に設置することの上屋の占用についても、事細かく今の申し上げておりますアーケードの取り扱いの中に規定がされておるところでございますが、この本件成瀬駅前につきましては、具体的に検討してみたいというふうにお答えをさせていただきます。  以上です。 ○議長(金森貢 君) 教育委員長 齋藤謹也君。    〔教育委員長齋藤謹也君登壇〕 ◎教育委員長(齋藤謹也 君) 生涯学習について、将来の方向性も含めての全般的なお尋ねでございますので、私の方からお答えさせていただきます。  まず、生涯教育といいますか、生涯学習ということについては、十九番議員さんのご質問にもありましたとおり、人々が自己の充実、それから生活の向上というものを目指して、自己の充実と生活の向上のために、みずから選んだ手段や方法により、生涯にわたって学び続けるというものであります。学習ということからいいますと、スポーツ活動も、あるいは文化活動、趣味、ボランティア活動、レクリエーション活動など、人々が生涯にわたって豊かに生きていくための学習といいますか、学びというものを、すべてを含んでいるのではないかというふうに考えております。  活動自体に楽しみを見出して、その中から自主的な、自立的な活動というものが生まれてくるというふうに思っているところでございまして、私どもの教育目標におきましても、市民が生涯を通じて主体的に学ぶことのできる学習社会の実現というのが大きくうたわれているわけでございまして、この市民という中には、当然生まれたところから亡くなるまでのすべての問題が含まれているというふうに考えて、そこのところの中において学ぶことのできる、学ぼうとする姿勢といいますか、そういうものを身につけていくということが必要ではないかと思っております。  そのためには、従前、学校教育、あるいは社会教育と私どもが分けていた部分から、あるいは学校教育からも全般的なかかわり方、生涯にわたってのかかわり方を求めていく必要がありますし、従来、社会教育といって市民といいますか、成人をのみ対象にしたものから、社会教育の方も、学校教育も含めて、全般にわたってみていかなきゃいけないといいますか、考えていかなきゃいけないということの時代に入っているのではないかというふうに認識として持っているところであります。  そういった意味において、私どもの現状において、従前の学校開放という試みというのは、社会教育側からの、あるいは市民側からの要望に基づいてさまざまな活動をやってきたわけですけれども、これからの中では、やはり生涯学習の中での学校開放ということについて、もう一度点検し、見直していくところが必要だということで、社会教育委員のご提言とか、さまざまなところから、そういった形の提案をいただいているところであります。  そして、現実問題として、教育委員会が受け持っている部分を超えて、例えばごみ、リサイクル、あるいは健康教育、消費者教育、あるいは租税教育、それから自然ということにあわせれば、自然保護も含めて自然教育、音楽教育、さまざまなところへ広がりを見せておりますので、私どもとしても、行政枠を超えて、従前の教育委員会が持っているだけではなくて、すべての市が行っているさまざまなPR活動、あるいは教育活動も通して、すべてが生涯教育の一環としてやっていかなきゃいけないというふうに考えておりますので、そういう意味の中においては、私どもが、先ほどご指摘にもありましたように、ネットワーク化といいますか、連絡、調整というものがますます必要になってくるというふうに考えているところでございます。  まず、その中で生涯教育の中でも一番の基礎教育である学校教育というものは、もう一方で地域社会、地域住民の身近な学習の場となるように、これからも考えてまいらなければいけないというふうに思いますし、また、授業終了後の時間帯や休日等に学校施設を活用して、地域住民が子供たちも含めてさまざまな活動を展開できるように、進めていけるように考えていかなきゃいけないというふうに思っております。  そのためには、学校管理が支障なく行われるように、管理者といいますか、そういうものの配置だとか、あるいは施設の一部改修等の措置について、今後、やはり計画的に配慮していかなければいけないと思いますし、そういう中で、これを進める上で各地域と協力体制が必要なんだというふうに考えているところであります。  そういう中で、先ほどご指摘にもありましたけれども、大規模改修の一環として町田一中の体育館ということで、市民開放用の体育館と温水プールができたというのは、もう既にご案内のとおりでございまして、大変ご好評のうちに現在推移しているということで、南中にも、そういう同じような形のものをつくりたいというふうに今計画しているところですけれども、もう一つ、やはり今、忠中で計画しているのは温水プールとは離れますけれども、しかし、体育館そのものが市民供用型といいますか、そういったものに切りかえて今つくっているところでありまして、このコミュニティー化といいますか、コミュニティースクール化というものは、今後の中で一つの大きな流れとしてあるのではないかというふうに考えているところであります。  また、余裕教室を利用して和室を設置しているということで、その和室も市民に使っていただいているところも出ておりますし、町四小の四教室を市民大学の学習室として使っていくということも、その中の流れの中にあるのではないかというふうに考えているところです。  したがって、学校の方も、今新たにつくるところ、あるいは大規模改造というところの中で、徐々にではありますけれども、地域へ開放していくという方向性があるのではないかというふうに思っているところであります。  そういう中において、一つの生涯学習のネットワーク化といいますか、学校施設、あるいは学習資源、学習情報、人材、推進体制ということでご指摘をいただいておりますけれども、私どもも、実は平成二年の四月十七日の町田市における生涯学習体系の社会の移行を目指した社会教育総合計画のあり方についてという社会教育委員のご提言をいただいておりまして、その中には五つのご提言があるわけです。その一つは、地域活動の活性化、二番目として、学習の場の体系化整備、学習機会の有機的な提供、指導者派遣のシステム化、学習機会のシステム化という形でご提言をいただいておるところでございます。  そういうところで、生涯学習のために学校、行政、民間機関がネットワーク化していかなければいけないということについては、これも一つの方向として示されているというふうに考えるわけですけれども、率直に言って、それがどこまで現状になっているかということについてはいろいろご批判もあると思いますけれども、しかしながら、私どもとしては、一つは、先ほど市長が申し上げました市民大学というのも、その一つの核になる。特に大きな核になり得るということで、その過程を進める中にあって、今までの行政枠を超えていくということも必要だというふうに考えまして、協力者会議とは別個に庁内の行政枠を超えた推進委員会というものができているということでございまして、こういうものが機能していくようになれば、また違った意味で、もう少し大きな活動が期待できるのではないかというふうに考えているところです。  また、空き教室の積極的な利用ということで、先ほど市長からのご答弁がありましたけれども、実は私どもは、従来、スポーツ開放から始まりまして、遊び場開放、あるいは学校の体育館や校庭の開放という形でスポーツ課が主体に進んできた学校開放というものを、その後、余裕教室の開放ということで、忠五、南三ということで開放教室をやっていますけれども、そういった流れ方の中では、余裕教室の学校側と社会教育側のうまく連携がとれないのではないかということも含めて、来年度に向かって教育長直属の余裕教室検討委員会を発足させたいというふうに考えておるところでございます。そして、その中で、今までの従来ネックになっていた部分を少しでも開いていきたいというふうに考えておるところでございます。  それから、スポーツ部ということにつきましては、先ほどもう既に市長の方からお答えがありましたけれども、私どもも、この行政枠を超えた形でネットワーク化を進めなきゃいけないということにおいて、従前の社会教育課、あるいはさまざまな活動のところの掌握としての文化部というだけでは難しい点も多々あるということは感じておりますけれども、しかしながら、実際問題言いまして、例えばスポーツ関係だけではなくて図書館なども、二百八名の文化部職員の中でも、八十八名が図書館の職員ということでございますので、そういう意味からいいますと、スポーツだけではなくて、図書館なども大きく柱の一つになっておりまして、そういったものをどういうふうにまとめていくのかということについては、まだまだ課題があるというふうに考えておりますけれども、現在のところは図書館も担当参事を置き、スポーツ課の方もスポーツ担当参事ということで、どちらも部長級ということで置くようになっていて、この面も含めて、将来どういうふうに持っていくのかということについては今後の課題であるというふうに考えているところです。  そして、その中では、各市の状況の中では、振興財団とか、スポーツ振興財団とか、いろいろな答えを出されているところもございますので、そういった面も含めて検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(金森貢 君) 十九番 中里猪一君。 ◆十九番(中里猪一 君) 少し再質問をさせていただきます。  市長も、財政問題につきましては少々お考えを変えておるようであります。そういった意味で、都市基盤の整備等、やはり立ちおくれたものをどうしてもこの際、一気にやるには、起債の率なども多少ふやさなきゃいけないという方向であります。  ただ、市長も触れておりましたけれども、国の指導がなかなかきつい面もあります。例えば百億の都市計画道路をやろうというときにも、既にその市で起債を起こす額まで全部決められてくる。人の懐も手を突っ込まれるような、そういう極めて厳しい指導のもとでは、なかなかやりにくかろうということはわかるわけでありますが、ただ、先ほども言われたように、二十億の繰り上げ償還なんていうふうな話もありましたけれども、無理して償還をしないで、やはり新しい事業をやっていくべきではなかろうかなというふうにも思っております。  なお、体制でもやや立ちおくれがあるのではなかろうかというのを一つお聞きをしたいんですが、たまたま先般、下水道補助金関係で正副議長、あるいは各派代表と一緒に自治省を訪れたときに、自治省の財政局長が不況対策として、今期、まだ一兆八千億余裕があるんだ。手を挙げろというふうなハッパをかけられたことがありますが、ただ、こういうときにも、それぞれ地方自治体にいろいろの条件が整っていないと、手を挙げることができない状況もあるわけですね。  例えば公共用地の先行取得、こういうふうなことも大きな課題でありますが、これなんかにも、やはり用地特別会計というふうなものがないと、これは一つの条件というふうになる場合があるわけです。都下では六市が、この用地特別会計を持ちますね。私ども町田の方では、都市開発公社という内部的には同じようなものを持ちますけれども、よそへ行ってはなかなかこれは通用しないものでございまして、そういう体制にも多少起因するところもなきにしもあらず、こう思っておりますが、そこらについてはどんなふうなお考えをお持ちか。つまり体制の整備ですね。こういうことについてもひとつお尋ねをしていきたい、こう思っております。  それから、教育委員会につきましては、るるお答えをいただきました。たまたまきょう「町田の教育」九二年版をちょうだいをいたしました中に、この生涯学習の項がございました。先ほど委員長のお話のように、社会教育の充実というところに、そのお答えの大部分が書いてあるような気がいたしておりますけれども、特に具体的に今期も、例えば公民館をふやしてくれというふうな請願も出てまいっておるようでありますが、公民館であるとか、あるいは博物館であるとか、学校の位置づけも先ほどお話がございましたが、そういうところを一元的に何とかならないものか。ばらばらで、ここに公民館をつくれ、博物館をつくれというのでなくて、一つの生涯学習という体制の中で、学校の空き教室も利用しながら、必ずしも公民館だって新しい建物を建てなくたっていいわけですね。そういうふうな考え方の推進体制ですね。これを、やはり早期に確立をして具体的に、このところに書いてある提言などを実行していくためには、そこいらのところがまず必要ではなかろうか。こう思うところでありますので、そこいらのところをお答えをいただければ、こう思います。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) お答えをいたします。  先ほどちょっと私、言い間違えたようでありますが、下水道会計で今年度二十億返して、二億ほど起債すると申し上げたのは昨年度の決算の状況でありますので、今年度は処理場事業等を行っておりますから相当額の起債を起こしております。勘違いでありました。しかし、そういう実態には変わりはないわけであります。  それから、もう一つ、やはり経常収支比率が町田が六十数%ということで、俗に七〇%台ぐらいがいいんだ、こういうふうに自治省サイドなども言っているようであります。低ければ低いほどいいということには、やはりどうもその辺のところはなかなかなりにくい問題があるのかなというふうに思うのでありまして、多摩の平均でも、二十七市では昨年の決算ですと平均経常収支比率が七四・一です。町田が六四・一ですから、まさに一〇%平均よりは低いわけですね。ですから、一番低い都市になるわけです。  ということは、まだまだ投資的な部分に非常に大きなお金を割いているということと、もう一つは、施設等がまだ十分でないということもあるのかもしれません。ですから、私は、これは都市の熟成度といいましょうか、都市が次第に社会資本の整備もできて、いろんな施設も充実をし、あるいはいろんなサービスができるという都市としての本来の姿になるに従って、ある程度経常収支比率は七〇ぐらいのところにシフトしていくのではないかというふうに思うのでありまして、そういう点ではご意見のように、なお町田の場合には努力する必要があるのではないか。単純に経常収支比率が低いからといって威張ってみても、余り意味はないんじゃないかなという気もしないわけではありません。  そんなことを申し上げながら、今ご質問の中にありましたように、一つは、体制のおくれを指摘をされたわけであります。特に用地の特別会計などを設ける気持ちがあるかどうかということでありますが、これは今後も検討してみたいとは思いますけれども、用地特別会計を設けて、国の起債の許可を得たとしても、実際には縁故債になるだろうと思うんですね。ご存じのように、縁故債というのは市中銀行の融資でありまして、土地開発公社で融資を受けても、ほとんど利率は変わらないということでありますので、余り差はないんじゃないかなというふうな私どもの感想でありますが、しかし、最近の国の起債の状況なども、もう少し精査をした上で十分検討していきたいというふうに、メリットがあるならば、それを検討してみたいというふうに思います。  ただ、そこでぜひこの際、議会の皆様方にもご理解をいただきたいのは、先刻来申し上げているように、借金が少なければいいんだ、あるいは人も少なければいいんだというだけではない部分もある。つまり、市民に対して適正なサービスを確保し、そして適正なさまざまな施設配置を行えば、ある程度は人もふえるということでありまして、この辺はぜひご理解をいただきたいというふうに思うのであります。率直に申し上げて、これからまた、いろんな意味でご理解をいただきたいと思います。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 教育委員長 齋藤謹也君。  簡潔にお願いします。    〔教育委員長齋藤謹也君登壇〕 ◎教育委員長(齋藤謹也 君) 公民館の博物館的な利用ということでのご質問でしたけれども、最近、例えば大規模修繕をしていきますと、その開放という形にだんだんなっておりまして、例えばさまざまな学校で、そこの和室とか、あるいは教室や何かを、これはスポーツ課を通さないで、学校長の許可という形の中で貸し出しをするような形態に変わりつつあるということで、そういった意味で地域の一つの学習の場といいますか、そういうものに変化してきているのではないかというふうに思っています。  それから、例えば博物館的な利用ということでご指摘がありましたのは、多分木曽中の先ほどご質問にあったような縄文教室等の一つの利用形態が地域開放できないかということではないかと思うんですが、例えば大蔵小とか南三小やなんかでは、民俗的なものの資料室とか、そういうものをつくって子供たちや保護者に開放しているとかいうようなことで、徐々にそういう形に変わりつつある。私どもが聞いているのでは、例えば町三小とか、鶴三やなんかが大規模修繕をしますと、それに対して改造が済んだところは地域貸し出しを学校長の判断でしているというように、徐々に学校側においても、大規模修繕とあわせて一つの地域へ開放していくという姿勢に転換しつつあるのではないかというふうに私どもも判断しておるところでございまして、これを進めたいと考えております。 ○議長(金森貢 君) 十九番 中里猪一君。 ◆十九番(中里猪一 君) 市長の財政のお話で、経常収支比率、公債費比率、あるいは人件費も優等生だという中で、これは結構な話なんですが、一つ人件費と物件費の問題でございますけれども、ここらは裏腹の部分が非常に多いわけですね。人件費を抑えれば物件費が上がる。物件費を下げようとすれば、人件費が上がるという関係を持つと思うんですが、ただ、いざというときには物件費の方がつぶしがきくと言っては語弊がありますけれども、非常に財政状態が厳しくなったというときには、二年なり三年なりは二〇%、三〇%のカットをするということはできる。  人件費は、そういうわけにはいきませんから、人件費の上がるのはご勘弁をいただきたいんですが、ひとつそこらはなしにいたしまして、経常収支比率もよそ並みに持っていっても、まあ、皆さん、大体最近はもうわかってきていますから、それよりも仕事を余計やってくださいよというのが本音だ、こういうふうに理解をしておるところでありますので、ひとつそういう方向でぜひお願いを申し上げたいと思うわけであります。  それから、用地特別会計、縁故債というふうな話もちょっとありましたが、いわゆる不況対策でのものなどでは、用地特別会計を持っておることが条件、こう言われております。つまり、縁故債でないのもありますよ、こういうことでございますので、ここらのところも十分検討をいただきたいなと思うところであります。  教育委員会につきましては、これから生涯学習、具体的には非常に広いものを持っておりますので、その体系の移行というのは試行錯誤の期間があろうかと思います。市長部局とも十分連携をとりまして、こういう方向に一日も早く具体化をお願いをいたしたいと思っております。  成瀬の駅前のタクシー乗り場、上屋占用、ちょっと助役の言うことがよくわからなかったんですが、何とかしてやってくれそうな気配のお答えをいただきましたので、ひとつそういう方向に向かって一日も早く努力をしていただきたい、こう思います。  消防署の用地につきましては、先ほど市長、そこらは精査をして、よく調査をしてというふうな話でありますが、どうしてもあの場所としては、立地条件としては消防署用地として非常にいいな。都道直結でございますから、何だったらば成瀬会館はよそへどいてもいいよぐらいの覚悟はしております。だから、そこらのところをひとつ何とか考えてくれ。こういうことでございますから、ひとつそこのところはよく考えていただきたい、こう思います。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) 人件費もふえるというお話をしたわけですが、人件費がふえるかどうか別にして、人は、ある程度は、いろんな施設ができてきますから、今、経常収支比率が六四・一%ですけれども、私は、少しずつ上がっていくんじゃないかなという気がします。ですから、いずれは七〇%台へ町田市も行くだろうという気持ちでありますが、その辺はご理解いただけるだろうと思います。  人件費というストレートな言い方になるかどうかは別にしまして、町田市もいろんな面でいろんな事業を委託していますね。これは人を雇ってやったら大変な人件費になりますので、逆の形で委託料みたいなものが物すごく今ふえているわけです。それはそれで非常に柔軟性に対応しているわけでありますので、何もいたずらに人件費をふやすつもりじゃございません。可能な限りで努力をしてまいりたいと思います。  それから、用地の特別会計については、今後もなお検討してみたいと思いますが、不況対策ということでは、今回の議会にご提案申し上げている下水道の、ここで国の補助が大分つきましたけれども、これも不況対策でありまして、そういうことでやっているわけでありますが、いずれにしましても、これらも引き続いて検討してまいりたいと思います。  なお、成瀬会館の関係は、もう少し精査をした上で、また、ご相談をしたいというふうに思いますが、どうしてもあの中で集会所がはみ出てしまうということになれば、その分をどういう形で代替を探すか、措置をするか、その辺は今後も引き続いて検討し、場合によってはご相談をさせていただきたいと思っております。  以上であります。 ○議長(金森貢 君) 十三番 彦坂恵子君。    〔十三番彦坂恵子君登壇〕 ◆十三番(彦坂恵子 君) 日本共産党の市議団の一人として、一般質問をいたします。  本日は、乳幼児医療助成制度の早期実施を、再度これについてご質問をさせていただきたいと思います。そして、もう一つは、病気明け保育を市の制度として実施をしてほしいということについて、この二点についてお伺いをいたします。  乳幼児医療費助成制度の早期実施については、市長は九三年度の早い時期に実施をすることを約束されておりますが、その後の準備状況と、この制度がどの子にも平等に受けられるよう幾つか質問をいたします。  いよいよ東京都が九四年度実施を決めました。乳幼児医療費助成制度の実施を願う都民の世論の力だと大いに評価したいと思います。  そこで、質問の第一ですが、実施のめどと準備の状況について、経過を踏まえて説明をいただきたいと思います。  次に、町田で実施をするならば、まず三歳児までを対象とするよう、私はこれまで主張してきました。残念ながらこれまでは、とりあえずゼロ歳児までというご答弁でした。実は東京都の実施対象年齢は三歳までということが既に発表されておりますが、質問の第二では、再度実施年齢を何歳までとするか、お伺いをいたします。  さて、乳幼児医療費助成制度は、医師会からも早く実施をすべきだと要望されているものです。ただ、手続上の煩雑さをできる限り軽減をという要望書が同時に医師会から出されているはずです。  そこで、質問の第三ですが、所得制限については設けないという従来の考え方で進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。
     次に、病気明け保育についてです。  十一月十二、十三日は福祉を語る女性のつどいが開かれ、福祉に携わる、あるいは福祉に関心を持つ女性たちが全国から町田に集まり、学び、交流をいたしました。子供とともに豊かに歩もうというテーマの分科会では、病児保育について論議がされました。かつて病児保育と言えば、子供が病気のときぐらい、親がずっと見てあげなくてどうすると議論にもならなかったことを思うと、この問題があのように大きな集会の論議のテーマになったということは、病児保育も大分市民権を得るようになったと思います。  この分科会では、大阪の枚方市で二十三年間も病児保育に携わってきた医師の保坂先生から、病児保育が始まった経緯、どのように運営をされているか。そして、行政との関係はどうなっているのかについて報告がされました。一九六九年に団地の中の診療所が廃院になるというので、そこを使い、保坂先生が半ばボランティアで協力しながら実施をされるようになったそうです。病気の子供を預けて働くなんてといった非難の声もあったそうでしたが、そうせざるを得ない場合はたくさんあるんだと、みずからの子育て体験も踏まえて強調をされました。  病児保育のよい面は、親が安心して働けるというのはもちろんですが、ふだんの保育と違って異年齢保育なので、年長の子が小さな子の世話をしたり、早く病気を治したいという思いで競って薬を飲むなど、静養のマナー、病気だけれども、頑張ろうという態度が育っていくことだと保坂先生はおっしゃっておられました。ここの病児保育は、市の委託事業という形で進められています。運営は病児保育共済会で、ちなみに市の委託料は千八百二十万円です。利用料は一日七百円から九百円、共済会費年額千円、そして賛助会費が一口千円、不足分はバザーなどで補っているそうです。  また、枚方市では、この病児保育の実績から、一九七九年には公立の枚方市立病児保育室ができ、全市的に利用がより可能となってきました。福祉を語る女性のつどいのこの分科会に参加をしていたある母子家庭の方から、働くチャンス、働き続ける保障は女性にとってもちろんですが、ひとり親家庭にとっては本当に切実ですと訴えられました。もちろん、保育行政を充実させ、働く親を応援するものであると同時に、子供たちにとって、どの子も健やかに育っていく権利が守られ、安心して一日を過ごせる環境を整えることが切実に望まれているという訴えであるわけです。  今、出生率が一・五三と低下している原因の一つとして、女性の社会参加がふえているのに、ますます子供を産み育てることが困難な環境になっていることが挙げられています。昨年、この一・五三ショックで、ついに厚生省は病児保育について検討を始めました。そして、町田市でも、長年、鶴川桔梗保育園の父母会中心に実施をされていた病気明け保育に市独自の補助金を出すことになり、これは画期的な第一歩になったと評価もされております。  さて、質問の第一ですが、補助金を出した桔梗保育園の一年間の病気明け保育の実績をどう評価しますか。  次に、町田における病児、あるいは病気明け保育は、現在、桔梗保育園でのみ実施となっていますが、これは保育園に子供を預けながら働いている親たちの切実な願いでもあります。  そこで、質問の第二でありますが、病児、あるいは病気明け保育を全市的に広げることの検討をしているかどうか、お尋ねをします。ぜひ全市的に実施できる制度化を望みますが、いかがでしょうか。  次に、質問の第三ですが、枚方市で行っているように、市民病院と連携して病気明け保育室をセンター的に設置する考えはないかどうかお尋ねいたしまして、壇上からの質問を終わりにさせていただきます。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) お答えをいたします。  まず、乳幼児の医療費の助成制度でございますが、これはご質問にもありましたように、かつて町田市で来年度のいずれかの時期にスタートをさせたい。その際には、当面、ゼロ歳児、ただ、所得制限なしでいきたい。ただ、地元医師会は、たとえ一割でも二割でも親の負担を求めるべきである、こういう意見がついているわけであります。  しかし、ご存じのように、最近に至りまして、東京都がこの制度を都としても実施をするということを明らかにしました。この問題については、東京都市長会も、これについて市長会としての要望、意見を過日つけて都知事に要望したところであります。東京都が示してきている考え方は、三歳児まで、そして、そのかわり所得制限がある。大体児童手当の受給者が基礎になると思いますけれども、そういう形で、その中で、その費用の、要するに本人が、保険者が支払う医療費の二分の一を見る。東京都が補助する、こういうことであります。したがって、残る二分の一は、市町村が持ってもらいたい。こういう考え方で、来年度いずれかの時期に実施をしたい、こういうお話でございます。──失礼しました。来年度というよりも、来年度の一月ですから平成六年一月、こういうことになると思います。  市長会としては、もう既に実施をしている市もありますので、できれば二分の一ということではなくて、せめて三分の二ぐらい東京都が補助をしてもらいたいというようなこと。それから、所得制限をなくしてもらいたいというふうな要望をつけましたけれども、それは東京都としては、その要望は受けとめておくけれども、今直ちにそれを実施するわけにいかない。こういうことでありまして、市長会としても、東京都の考え方は、これは現状ではやむを得ないということでありまして、来年度、東京都の考え方に沿って区市町村が実施をするということを一応ほぼ申し合わせておりますから、来年度、恐らく多摩地域でもほとんど、先発組は別としまして、これから入るところは、今申し上げたような考え方でスタートするものというふうに思います。私どもも、そういう考え方に沿って、今、地元医師会とも協議を開始をしているところであります。  したがって、もう一度申し上げますと、再来年の一月、平成六年一月から実施、ゼロ歳から三歳未満までの幼児が対象で、二分の一が東京都の補助、残る二分の一を町田市が補助をするという形で実施をしたい。こういうことでありますので、今後、そういう方向で、また、予算の編成等をしてまいりたいというふうに思います。以前の議会で、ゼロ歳児のときには所得制限なしという考え方を私は申し上げたんですけれども、一気に三歳未満まで引き上げられますと、やはり市の財源からいっても、とても全部の対象児を所得制限なしというわけにはいかないわけでありまして、その辺はぜひご理解をいただきたいというふうに思います。  次に、病気明け児童の保育の問題でありますが、これについてはまた、細かい数字等は担当助役からお話を申し上げますが、ご質問にもありましたように、現在、桔梗保育園で試験的に行っているわけであります。ただ、これを全市的に広げたらどうかというお話でありますが、担当者、あるいはこの保育園に関係をする園長さん初め皆さんのご意見を聞くと、いろんな議論がありましたようですね。ご質問にもありましたように、病気の子まで預けてどうなのかという議論もあったりして、必ずしも意思が統一できない状態であります。  しかも桔梗の場合も、私ども、あそこでやってみたらというふうに思ったのは、あそこに病院が併設してありますから、そんなふうなことも一つの考え方のポイントになったわけでありますが、ご存じのように、あの病院も閉鎖をしたいというようなお話でありますし、保育園で預かるのではなくて、お母さん方が、また、そういう子を預かるというふうな仕組みになっているようでありまして、いろいろなお検討しなければならない問題が非常に多いのではないかというふうに思われますので、今の桔梗保育園でやっていることも、もう少しよく状況を見ながら再検討しなければいけないこともあろうかなというふうに思っているわけでありまして、今のところ全市的にこれを普及するという体制までまだ至っていない、こういうことでぜひご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(金森貢 君) 助役 高山讓二君。    〔助役高山讓君登壇〕 ◎助役(高山讓二 君) それでは、実績の方からお話をさせていただきたいと思います。  本年度四月から十月までの実績で、桔梗病院におきましては風疹、結膜炎、下痢、けが、扁桃腺、皮膚病などで十八件利用しております。これはご存じのように、一たん病気になりまして、お医者様の方から登園の許可証をもらわない以上、保育園には通えませんので、その間、桔梗保育園におきましては、お母さんたちが互助会制度的な形の中でママさんをお願いをしておきまして、そこに登園の許可がもらえるまでの間、お願いをするという制度でございまして、十八件、このような実績でございます。  さらに、これを市民病院で実験をしてみたら、こういうお話でございますけれども、市民病院、特に病気明けの保育等におきましても、当然、保育が苦労して通院するような、あるいは通えるような、こういうことじゃなくて、少なくとも保育園のすぐそばで、無理のない程度、また、病院の関連の先生とのかかわり、こういうような形の中から考えております中では、市民病院のように全市的な形の中での対応、このようなことについては今のところ考えておりません。 ○議長(金森貢 君) 十三番 彦坂恵子君。 ◆十三番(彦坂恵子 君) ご答弁、ありがとうございました。  乳幼児医療費の助成についてなんですけれども、今のご答弁でよくわからなかったのは、市では来年度早い時期に実施をするというお約束をいたしましたが、今のお話ですと、都の実施に合わせるというふうにうかがえたんですけれども、そこのところ、もう一度確認をさせていただきたいというふうに思います。  それで、やはりこの要望というのは非常に大きくて、東京都の実施を待つまでもなく、ぜひ一日も早く実施をするような体制づくりというのをきちっとつくってほしいというふうに思います。六月に、それこそ初夏にお約束をされたことが、今はもう既に冬になっているわけです。体制はどうかというと、まだ一体何人人が送り込まれるかというのもわからないというような状況だということだし、そこいら辺について、本当にいつをめどにしてやるかという、そこいら辺の問題をもうちょっときちっと、どのように体制をつくっていくかということを含めてお答えいただきたいというふうに思います。  あと、所得制限についてなんですけれども、今言われましたように、確かにゼロ歳までという市の思惑から外れて、三歳までということに今度なったわけなんですけれども、しかし、東京都は二分の一出すということです。もともと東京都が実施するかどうかわからないという時点で、市が実施ということをお約束されたわけですから、しかし、予算は二分の一東京都が出すということなので、半分で済むわけですよね。そういう意味では、三歳まで所得制限なしにしても、別にそんなに財政的な影響が大であるということは言えないと思います。それよりも、やはりどの子にも平等にという考え方をどのように進めるかということの方が重要かと思いますが、これについてもう一度お答えください。  あと、医師会との協議についてなんですけれども、今、お話では協議を再度始めるということでしたが、医師会との食い違いというのが大分あるようなんですけれども、どうも一度協議をして、そのままほうっておかれたという経緯もあるようなんですが、そこら辺、今度協議に入る際に、やはり市としての意向をきちっと持っていくということが非常に大事だと思いますが、そこの中で医師会の持つ大変な状況というのが同時にあるわけです。そこをどうクリアするかということでは、ぜひ研究をして協議を大いに詰めていただきたいと思いますが、それについてもご見解をお聞かせいただきたいと思います。  そして、もう一つ、病児保育についてですが、これについてはまだまだ病児保育、あるいは病気明け保育なんていうのがあることすら知らない人たちも、保育園に子供を通わせている父母の中に多いわけですよね。しかし、現状としては、やはり子供が病気になって、そんなに両親ともに休めないという方たちがたくさんおられて、本当に苦労をしていることは市長もよくご存じだと思うんですね。近所の方に頼んだり、あるいは田舎の親に出てきてもらったりだとか、本当に涙ぐましい思いをして幼児期、子育てをしながら仕事を両親は続けているわけなんですよね。  特に先ほどお話の中でもご紹介いたしましたけれども、ひとり親家庭の問題というのは本当に深刻で、そういう意味では子育ての環境を町田市でどう整備をしていくかということは本当に望まれているところだと思います。そういう意味では、子供の病気というのは、特に三歳ぐらいまでというのは非常に大変な時期であるわけです。ですから、今、あわせて病児保育、あるいは病気明け保育について、ようやく脚光を浴びて、その問題が正面に据えられようとしている中で、全然考えていないということではなく、やはり前向きに考える必要があるかというふうに思います。  東京では、町田の桔梗を含めて三園、こういう保育をやっているわけですが、例えば世田谷のナオミ保育園というところでは、もう二十五年も前から病児保育をやっているわけですよね。バンビ保育室という部屋を設けているわけなんですが、先日、私も、この二十五周年を記念したビデオというのを見せていただきましたけれども、その中で、このバンビ保育室を利用されている父母の方が、このナオミ保育園をなぜ選んだかということで、子供が病気になったときに、バンビ保育室にお願いすることができる。安心して働けるし、子供も本当に安心して保育室にいられるということで、ここを選んだんだということをどなたもおっしゃっていたのがすごく印象的でした。  あと、桔梗保育園も、補助金をいただいたのはことしになってからなんですけれども、ここも長く病気明け保育というのを自主運営でやっておられたわけですが、父母の方にもちょっと伺いますと、やはり病気明け保育を実施する前と実施してからを比べてみると、休む子供が非常に減ったということなんです。というのは、こういう病気明け保育がなかったときというのは、お母さんやお父さんはそんなに休めませんもので、かなり無理をして、風邪でもちょっと治ったらもう保育園に通わせてしまう。また、悪化してしまう。そういう繰り返しというのは結構あったわけなんですよね。  それが病気明け保育というのが実施されて、治りかけたときに保育ママさんにお願いをして、ゆっくり一日二日静養することで一気に子供の病気も治っていった。そういうことで休む回数も非常に減っていった、そういうふうな数字も出ているように伺っております。そういう意味では、この病気明け保育というのは、数ではまだ微々たるものでしょうけれども、やはり非常に意味のあるものだなというふうに私も思っているわけです。そういう意味で、ぜひこの保育の充実ということでは再度検討をしていただきたいなというふうに思っております。  そして、あわせて私、手元に今「週刊住宅情報」という雑誌のコピーを持ってきたんですけれども、これはちょうど十二月二日号にユニーク保育園の近くに住もうという特集が組まれているんですよね。先ほども申し上げたように、子供の出生率が非常に下がっていった原因の一つ、そればかりじゃないんですけれども、子供を育てにくい、そういう環境というのが大きな原因の一つとして今言われているわけですが、保育環境というのも、やはり働く親にとって非常に深刻で重要なんですよね。  それで、より利用しやすい保育園の近くにわざわざ家を求める、そういう実態がやっぱりあるわけですね。たまたまこの特集の中で、今申し上げました桔梗保育園も挙げられております。病気明けの子供を保育をしてくれる、そういう制度がある保育園としてここに挙げられているわけですが、そういう意味では、今、働く親、そして子供たちが何よりも安心して一日を過ごせる、そういう保育状況をもっと追求していかなければいけないというふうに思っております。そういう意味で再度繰り返し申し上げますが、この一つであります病児保育、病気明け保育について、ぜひ前向きに検討していただきたいということでご見解を再度お伺いしたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 助役 高山讓二君。    〔助役高山讓二君登壇〕 ◎助役(高山讓二 君) 乳幼児の制度の具体的なお話をさせていただきますと、当然、この問題につきましては、平成六年の一月一日施行。支払い等についても、医師会、国保連合会とのタイアップ等もございます。その事業主として市町村が主体になる。それに対して東京都が補助金を出す、こういう制度でスタートしております。  そういう意味におきまして、事業主が町田市、こういう形態になってまいりますので、窓口等につきましては、現在、医師会とお話をしておるところでございますが、ご存じのように、ことしの三月に請願を受けて、さらに医師会ともいろいろお話をいたしております。医師会の方からも、当初はいろいろ条件がつきました。支払いについては、一割負担、持つことによって親の方も認識をされる部分もあるんだ。必ずしも全額をあれすることはよくない。こういうようなお話もあったわけでございますが、最終的に東京都が三歳未満、零歳、一歳、二歳に対して所得制限をして、それに対する部分につきましては都が二分の一、市が二分の一。これに対しまして市長会といたしましては、全体的には補助率をもっとふやしてほしいとか、展開をやってきた結果、そういう結論になってきておる。  さらに、スタートにつきましては、このために該当者が八千八百人ほどになります。それの体制としましても、今の体制では職員が三ないし五名かかる。こういうような形態でございまして、新しい事業としてこれだけの体制を組むのも大変だということで、来年、平成六年の一月一日、今回やる制度といたしまして、全都的に一斉にスタートしてまいりたい。このような形で考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  さらに、病気明けの保育の関係でございますけれども、この制度を本年スタートしてまいりました。十八件の該当者があって、それなりの保育園としての数字を、私どもも今数字をつかんでいるというのが実態でございます。これは厚生省の方でも、やっとこういうところの必要性というものを認識をし始めてきているということも事実でございます。  また、育児休業法とか、そういうものができてきているわけでございますけれども、子供が病気にかかったときぐらい、親が休めるような、一つには労働条件的な働く環境としての、そういう問題もあるのではないだろうかという形でございますので、今はスタートをした結果、いろいろな保育園のほかの関連の方々の意見などを聞いてみましても、なかなか一気にこういうところにいくというような考え方は、今ちょっと感触として持っておりません。また、医師会などのいろいろな考え方もお聞きしておりますけれども、今の段階では、この一カ所を当面様子を見たい、こう思っております。 ○議長(金森貢 君) 十三番 彦坂恵子君。 ◆十三番(彦坂恵子 君) 大分平行線の部分があるんですけれども、市長は、六月に来年度の早い時期にということで、非常に市民の皆さんは期待をされているわけです。ですから、年が明けて四月からもう実施だろうと思っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるわけですよね。私は、確かに東京都が実施をするということを表明したことは非常に喜ばしいことだと思うんですけれども、それに合わせて時期をずらすということは、これはやはり一つの後退ではないかというふうに思います。  ですから、やはり今からきちっと体制を整えて準備をすれば、あと、さらに一年待つことなしに町田でも実施をすることができるわけです。その間は全額市が負担をしなければならないわけですけれども、ぜひ体制を早く整えて、来年度早急に実施という方向を崩さずに続けて進めていただきたいと思いますが、それについて再度お願いします。  病気明け保育なんですけれども、私ども日本共産党の市議団の視察で、かつて枚方市の病児保育、視察をさせていただきました。保坂先生の診療所、保育室と兼ねている診療所も見せていただきましたし、市立病院の中に設置をされている公立の枚方市立病児保育室、ここも見せていただきました。やはりきちっとそれなりの予算も取られていますし、保育者も、あと、医師も、そして何よりも父母が本当に安心して子供を預けることができるということで喜ばれているわけです。  枚方市と町田を比べても、そんなに違わない町だと思うんですけれども、あちらの町で、こういうふうに市立病院を抱えていて、そこをうまく利用して公立で病児保育を実施をしている。しかも、もう十年以上も実施をしているわけですよね。しかも、それがうまくいっているという事実があるわけですよね。町田でできないという理由はないんじゃないかと、単純に私なんかは思うんですけれども、ただ、じゃ、今の市民病院でできるかというと、非常に狭い中では、それは難しいと思いますけれども、例えば市民病院を建てかえていく際に、そういった施設もあわせてつくっていくだとか、そういうことも考えられるというふうに思います。  あと、病児保育、病気明け保育というのは、センター方式だとか、あるいは桔梗のように保育ママさんをお願いするだとか、いろんなやり方があるわけですよね。全国でやっているわけです。町田でも何か一つのやり方でやるということじゃなくして、やはりその地域その地域、その園によってもやり方があると思います。できればやれるところから大いに市としても応援をしていっていただきたいなというふうに思いますが、再度それについてお伺いをしたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 市長 寺田和雄君。    〔市長寺田和雄君登壇〕 ◎市長(寺田和雄 君) 乳幼児の医療費の助成問題は、さまざまな関係をする人たちや、あるいは各政党等の広範な運動の結果、ようやく東京都が実施をするということになったわけであります。確かにゼロ歳児の場合には、私も来年度のできるだけ早い時期に、四月とは申し上げておりませんけれども、体制を整えた上で実施してまいりたいというお話をしておりますが、幸い東京都が三歳未満まで拡大をして全都一斉にやろう。支払い関係も、全部全都同じ方式でやろう。こういうことでありますから、やはりそんなに二年も三年も待ってほしいということじゃなくて、その年度の中で実施をできるわけですので、ぜひご理解をいただきたいと思います。  それから、病気明け保育の問題も、今後もいろいろと考えていかなければならない問題だろうと思いますけれども、枚方市でやっているから、町田でもできないことはないじゃないかと言われると、すべての行政を、各全国の都市の一番進んでいるのを町田で全部やれと言われても、これはできないわけでありまして、これは全体のバランスの中でやらせていただいている。個々に聞いてみると、少しぐらいの病気の子は現にちゃんと保育していますよというふうにおっしゃる園長さんもいらっしゃいますし、いろいろこれは議論があります。ですから、やはりたくさんの方々のコンセンサスを求めながらやらなきゃいけない。こういうふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 十三番 彦坂恵子君。 ◆十三番(彦坂恵子 君) 非常によくわかりましたが、病気明け保育についてもぜひ前向きに検討していただきたいというふうに思います。  先ほど助役のご答弁の中で、育児休業法もできたし、看護についてもということで、まさにそうだと思うんです。本当に看護もきちっと保障されるような、そういうことが必要だと思いますが、それができたにしても、やはり休暇をとれない職種というのもあるわけです。そういう意味では、やはり保育行政をどのように充実させるかということでは、町田は決して保育行政が進んでいるとはまだ胸を張って言えないような状況だと思います。そういう意味では、やはりいろんな先進のところを参考にもしながら、また、町田の独自性ということも追求しながら、ぜひ前向きに検討していただきたいというふうに思います。  乳幼児医療については、大分お考えがかたいというふうに思いましたけれども、東京都が実施をする際にということですが、できるならば、やはり少しでも早い実施ということでみんな願っているわけですので、そういう方向を引き続き検討をしていただきたいということをご要望申し上げまして、質問を終わりにしたいと思います。 ○議長(金森貢 君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。  十二月七日は定刻本会議を開き、一般質問を行いますのでご参集願います。  本日はこれをもって散会いたします。                   午後四時四十五分散会   ────────────────────────  地方自治法第百二十三条第二項の規定により、ここに署名する。   議     長     金   森       貢   署 名 議 員     和   田   国   吉   署 名 議 員     茂   木   朱   実...